3

1週間前、父に呼び出された私は、今回の婚約のことと同棲のことを聞かされこの家にやってきたのだった


「初めまして。橘 碧衣と申します。よろしくお願いいたします。」


父から婚約と同棲の話をされた翌日、私は翔貴さんの住むマンションの部屋に引っ越した


「初めまして。私は翔貴様の側近をしております斎藤サイトウ 綾人アヤトと申します。」


頭を下げる綾人さんにわたしも慌てて頭を下げた


「あの・・・翔貴さんは?」


「あぁ・・・・若は大変お忙しいので今はいらっしゃいません。ご帰着は夜になると思いますが。それまでの間は私が案内するように仰せつかっておりますのでご安心ください。」


斎藤さんはそう言うと家の中を案内してくれた


「こちらが、碧衣様のお部屋になります。あいにく急だったので家具などがそろっていないので、こちらのカードで買うようにと仰せつかっております。」


そういって差し出してきたのはブラックカード


「こちらのカードは普段のお買い物にもお使いください。それと、これからの買い物なんですが、私がお供する予定だったんですが、急な呼び出しがありまして行かないといけないので、別の者がお供しますがよろしいでしょうか?」


「私は構わないのでお仕事に行かれてください。」


「ありがとうございます。下に車を待たせてあるのでよろしければ一緒におりましょう。」


「はい。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る