人はどこからきて どこへ還っていくのか

詠方介

プロローグ(1)「無」

始まりは「無」からだった。

はじめに「無」があった。

「無」に小さな「揺らぎ」が生まれた。


今までなにもなかった「無」に、「揺らぎ」からトンネル効果で、クォークの大きさの「灯(ともしび)」が点(とも)った。「灯」はやがて「光」になって、七色に眩(まぶ)しく、美しく輝き始めた。


今から約百数十億年前のことである。こうして世界が始まった。


まるでなにもない処(ところ)からこの物語が始まるように「無」から「有」生まれ、一つの「光」がポッと生まれた。すべての始まりは、この「光」だった。


このようにして「無限次元」が始まる。

「無限次元」には、形も場所も時間も空間もない。


けれどもすべてがあった。すべてが含まれていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る