第8話 財務大臣の確定と交通安全担当大臣

前回から翌日、いつも通り交通安全担当大臣室に行き、淡々と仕事をこなしていると、魔王城内放送がなった。それは、昨日の話に関するもので、交通安全担当大臣である、強子が呼び出された。


そっから1時間程度後、部屋に強子が戻ってきた。すると強子は笑顔で、


「財務大臣と交通安全担当大臣との兼任となったわ、ありがとう強士!でも、仕事が大変になるわね、」


強士は言った。


「俺がいるじゃないか、仕事量は、まぁ多分財務大臣のほうが多いと思うが、」


それを聞いた強子は想像した仕事の量に怯えながら財務大臣室へ向かった。それを見送った強士は部屋に戻り、今日の仕事を淡々と行った。強士は、周りを見渡しながら自分の分身を作って、工事現場を視察したり、書類仕事を行ったりした。


 そして、強士は十雷の部屋にいつも通り行き、新しく道路を敷く区域について、話し合った。強士は開口一番


「なぁ陛下、田舎部にも道路を敷いていいか?」


それを聞いた十雷は、少し驚きながら、


「まぁ、いいが財務大臣の許可も得てな、」


その返答を待っていたかのように、目を輝かせて


「おう、ありがとな!」


といって、陛下の部屋をでていき、仕事部屋に戻っていった。


 仕事部屋につくと、強子は交通安全担当大臣の仕事を行っていた。一つの書類を見るに、驚いて強士に問いかけた。


「ねぇ強士、現地視察行ったの?」


強士は、当たり前かのごとく


「行ったぞ」


強子は、それを聞くなり、信じられない様子で、


「本当?こんな短時間で?向こうまで約2日ぐらいかかるのに?」


強士は、その事を考えていなかったのか、冷や汗をかきながら、


「あっあぁ、まぁ瞬間移動があるからな、」


強子は、疑心暗鬼になりながらも、


「あっそう?、それにしても仕事早いわね~もう今日の仕事終わったんだ〜まぁ、助かったわ。ありがとう、」


と感謝の言葉をした。強士は十雷と話した事を思い出し、強子に言った。


「陛下にも言ったんだが、田舎部に新しく道路敷いていいか?」


強子は、考えながらも答えた。


「うーん、まぁ予算は、あるのよね〜でもそれの許可を取る順番違うでしょ、まず、交通安全担当大臣である私に言ってから私が魔王陛下に許可を得るんでしょ?」


強士は、ハッとした様子で答えた。


「あっそうなのか?すまん、次回からやるな。」


強子は、ため息をつき、


「はぁ~わかったならいいわ。それと、田舎部にも道路敷くよう手配するわね!私も田舎部に道路ないのどうかしてると思ってたもの!」


こうして、2人の交通安全省としての改革が始まった。

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