第36話

■グループ最終戦:Urban Nexus


対戦:Team Vanish vs Tokyo Drift

勝利条件:特殊ルール「キング・オブ・ハイウェイ」制圧


世界大会グループステージ最終戦は、東京をモデルにした近未来都市マップ “Urban Nexus”。複数レーンが並行する高架道路と、立体交差する歩道橋を巡り合う特殊ルール「キング・オブ・ハイウェイ」での制圧を争う。


1. レース序盤(0~30秒)


カウントダウン直後、Tokyo Drift はマップ西側の高速ランプを駆使し、一気に高所制圧を狙う。彼らは国内リーグでこのマップを徹底的に研究しており、Van­ish は一瞬遅れを取る。

しかし、未来の「分光ポータル」が道路脇に幻像ゲートを設置し、ドリフト勢を幻影に誘い込む。幻覚に惑わされた一瞬の隙を突き、玲央が高架下から飛び上がって第一拠点を先制制圧。


2. 中盤の打ち合い(30~75秒)


拠点数が一対一に並んだところで、Tokyo Drift は歩道橋ルートを逆襲に転じる。ダッシュブースト型スキル「ストリートストーム」で玲央に連続攻撃を仕掛けるが、彼の「蒼閃の牙」が機敏に反撃。

同時に陽斗が高所裏手の発電機装置を一撃で破壊、機動力を一時的に奪う。Van­ish は2拠点目も確保し、制圧スコアを2–0へと引き離した。


3. ラストスパート(75~120秒)


最後のキーポイントは「センタースパイン」──マップ中央の細長い高架橋。Tokyo Drift のエース “DriftKing” がここを死守する。しかし、未来の「リンク・エナジー」が全体支援を発動し、全員の移動速度を一時的に底上げ。

Van­ish は息を合わせ、並走からの合流攻撃「Overdrive Cross」を発射。DriftKing の防御を破り、3回連続制圧を達成。3–0で完全勝利を飾り、グループステージを全勝で終えた。



■グループステージ総括

1. Team Vanish(日本):3勝0敗、得失点 +9

2. Iron Rebellion(北米):2勝1敗

3. Tokyo Drift(日本):1勝2敗

4. Solaris Valkyrie(ブラジル):0勝3敗


Van­ish は全拠点奪取率100%、グループ首位通過を果たす。観客席からは「Re:Vanish、最強!」のコールが鳴り止まない。


■次戦予告:準々決勝へ


グループステージを突破したVan­ish は、決勝トーナメント 準々決勝 へ駒を進める。対戦相手は EU代表:Crimson Legion。高低差の激しい「Skyforge Citadel」でのガチンコ勝負が待ち受ける。


アナウンス

「準々決勝は、Team Vanish 対 Crimson Legion!日程は現地時間16:00、舞台は空中要塞マップ “Skyforge Citadel” です!」


玲央はチームチャットに一言だけ打ち込む。


Reo_Kamiya:

「最高の舞台を、もっと熱くしよう」


未来と陽斗もすぐに絵文字で返事を送った。

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