カッコ悪くても伝えたい ~投稿者の三大言い訳~
内藤ゲオルグ
カッコ悪くても伝えたい ~投稿者の三大言い訳~
読者の方々へ。
投稿された小説などを読まれていて、色々と気になることや不満を感じることはあるでしょう。
感じるどころか、一言物申したくなることだってあるかもしれません。
人間なんです。感情があります。
時間を使って読んだものに不満を感じたなら、文句の一つくらい言いたいですよね。
「え、なんでそうなるの?」
「作者よ、なぜなんだ!」
だがしかし。
いやいや、ちょっと待ってくれないか!
しょうがないこともあるんです。
言い訳させてください!
本作では以下の内容に触れています。
・更新頻度
・誤字脱字
・物語の内容
あくまでも個人の意見として受けとめていただけますと幸いです。
カッコ悪い言い訳を並べ立てています。
■その一、更新頻度について。
読んでいる側として、お気に入りの連載作品を見つけたなら、どんどん更新して欲しいですよね。
もっともっと、続きを早く! 毎日、更新しておくれ!
しかし、これが実は罠なのです。
極めて短いスパンでの更新頻度、これは非常に危険です。
というのも、作者がやる気に満ち、気合もみなぎっている間はいいでしょう。
ですが、それがずっと続くものではありません。
自発的に始めた投稿でも、人様の期待に応えようとするものであっても、作者は徐々に疲弊します。疲れはクオリティを相応に落とします。
人間、ゆとりがなくてはいけないのです!
更新頻度については投稿する側としても悩みどころの多いテーマです。
毎日、隔日、決まった曜日、週刊、章ごとにまとめて、不定期など色々なパターンが考えられますね。連載が進むにつれ、頻度が変わることも多いのではないでしょうか。
投稿する側としては、どのような頻度で投稿するか、誰もが一度は悩む問題かと思います。
もちろん、一話あたりの文字数などの要素もあり一概には言えません。難しいですね。
読者の側からしても、毎日はついて行くのがしんどいと思う方がいたり、週一では遅いと思われる方もいたりで、それこそ受け止め方も十人十色でしょう。
しかし現実にはです。
余程の名と実力のある作者以外は、読者の方を捕まえておくためにも一定の短いスパンでの更新頻度が必要不可欠なのだと思います。
もちろん例外はありますが、その例外は横に置いておきます。
また、更新頻度が高いほど人目に触れやすく、評価されやすくなるのも一定の事実かと思います。
ランキングの上位や書籍化を目指すならば、そのような努力も必要になってくるのでしょう。たぶん。
さて、それなりに投稿経験のある筆者としてまず主張したいのは、それでも「日刊はヤバい」ということです。(個人の経験による、極めて個人的な意見です。あしからず。)
ここでは書き溜めしてある文章を徐々に開放している場合を除き、毎日毎日、生み出したものを投稿することを意味しています。
上記を前提に、以下のような問題があるため「日刊はヤバい」のです。
1、推敲する時間が限られる。
当たり前ですが、その日に書いたもの、あるいは前日に書いたものを投稿するので、必然的に時間がありません。
見直す時間が限られますので、色々な問題が出てきます。
これはとてもとても大きな問題で、以下の全てに原因として付いて回ります。
2、ストーリーに矛盾が出やすい。
短いお話であれば問題は少ないと思います。
しかし長編はマズいです。数か月以上にも渡って毎日投稿する場合には、ずっと前の事を忘れてしまうこともしばしばです。見直す時間(確認や思い出す時間)があまり取れない以上、相応に矛盾の出る危険性が高まります。
ストーリー上の矛盾がないというのはお話作りの大前提です。ミスは許されません。日刊ともなれば、危機感を常に感じながらの作業となります。
ストーリー以外にも様々な設定、キャラクターごとの性格、一人称や口調にも気を払わなくてはいけません。ほかにもあれこれありますよね。
心配性の方は精神的にも辛いでしょう。
3、モチベーションの管理が難しい。
調子よく書ける日と書けない日があるのは当然として、コメディのシーンが良く書ける時とシリアスなシーンが良く書ける時なども、その時の精神状態に左右されがちです。
時にはなんとなく筆が進まない、気が乗らない、体調が悪い、ほかにやりたいことがある、仕事や勉強が忙しい、プライベートが忙しいなどなど。
作者も社会生活を送っている以上、様々に事情が発生し得ます。
が、日刊を貫き通すならば、全てをねじ伏せる必要があります。
特に毎日更新するよと宣言していた場合には、書けなければいちいち謝ることにもなってしまうでしょう。
ごめんよ、今日はちょっと更新できなくて……。
体調が悪くて……用事があって……なんやかんやと言い訳することなったら、もう最悪!
たまにならまだいいですが、これが続くようだと厳しいです。
言い訳を考えるのも謝るのも、だんだん億劫になるでしょう。もう全部イヤになってしまうかもしれません。
開き直るのも一つの手ですが、信用は得られなくなってしまうリスクはあります。
だから、走り出した以上は続けるしかないのです!
どんなに忙しくても時間をひねり出して書き、体調が辛くても気合と根性で書き、気が乗らなくても話が思い浮かばなくても、頭と指を強制労働させて書くことが求められます。
最初は良くても、必ず段々ときつくなります。
日々、生み出さなければならない毎日更新は、いばらの道と称して良いのではないでしょうか。
相談相手がいない場合には、一人ですべてを解決する必要もあります。
書き溜めたものを徐々に開放する場合であっても、そのストックはいずれ尽きます。そういうものです。(断言)
ストックがあるので最初は余裕があっても、やがて毎日書くことを迫られるのです!
結局はあんまり変わらんのです!
上記を踏まえた、つまるところの言い訳。
・毎日更新はマジでしんどいの!
・内容的にちょっと変だなってところが出てもしょうがないの!
・たまに止まってしまうのもしょうがないよね!
・最初は早くても徐々に更新頻度が遅くなるのはもう当然、しょうがないの!
■その二、誤字脱字について。
読み手としては、誤字脱字は気持ちよく読めないので嫌ですよね。筆者は結構気になるほうです。
さらっと流せるシーンであれば気にならないかもしれませんが、重要なシーンで間違いがあるとこれは大問題です。
しかし誤字脱字というのは、なかなか消えてなくなってはくれません。
なぜ誤字脱字が出てしまうのかといえば、理由はいくつもあります。
ええ、あるんです!
誤変換は機械を使う以上は必ず出てしまいますし、似たような漢字の場合には見逃してしまうことが多いです。(似ているどころか、全然違う漢字でも気づかない場合は割とあります……。)
予期せぬ場所でのキーの誤タッチだってあります。
コピーアンドペーストの間違いもあります。
余分に削除してしまう場合や、削除が漏れてしまうこともあります。
上記は視力が悪い場合には特に顕著になります。(ええ、なんとなくでしか見えていないのです……。)
個人的な経験では、どれだけ気を付けて書いたとしても、見直しの時には必ずといっていいほど誤字脱字は発生しています。
それも一度の見直しでは発見できず、二度目、三度目の確認で発見することもあります。
文法がおかしくなるレベルの誤字や抜けでなければ、ツールを使っても発見できない場合は多いです。
何度も見直して完璧だと思っても、まだ残っていたという場合は往々にしてあるくらいなのです!
注意力の問題と言われてしまえばそれまでなのですが、なかなかゼロにするのは難しいとご理解いただきたいです。
そんなわけでして、もし見つけた場合には優しくしてください!
つまるところの言い訳。
・誤字脱字はなかなか無くせません!
・一人で書いて一人で見直してるんだからね、しょうがないよね!
・目が悪いとそもそもあんまり見えてないからね!
(ちなみに。何度も見直しましたが、おそらく当文中にも誤字脱字はあると思います……。)
■その三、作り出す物語の内容について。
「この話、つまんなくない?」
「なんでそんな展開にするの?」
「この書き方、気に食わないわー」
読者の皆様。様々な物語に触れていると、中には色々と不満のある作品に出会うこともあるでしょう。
しかしですね。そういうこともあります。たくさんの作品がありますからね。
多くの場合、作者は一人でお話作りをしていることでしょう。
発表前に誰も注意やアドバイスをしてくれません。
完全に書き手の趣味嗜好がそこに表れます。(実力もですね。)
それが面白いと思っているから、そう書きます。その書き方が良いと思ったから、そう書いています。
緊張しながらも、どや顔で公開しています。
「すっごく良いお話が書けた! 良かったらみんな読んでね! どんな反応がもらえるかな? わくわく!」
多くの場合、このように純粋でポジティブな気持ちで公開しているはずなのです。
つまり、優しくしてください。お願いします!
つまるところの言い訳。
・一人でやってるからね、自分で書いたものを客観的にはなかなか見られないの!
・良かれと思って書いてるの!
・好みの問題を言われてもしょうがないの! ごめんね。
カッコ悪い言い訳を並べてしまいましたが、気分転換で書きました。ほんの出来心です。
言い訳すんじゃねぇよ! とは思わず、どうか寛大な心で接してくださいね。
もちのろんですが、批判やご意見を否定するものではありませんよ!
所詮は作者の(超個人的な)言い訳です。軽く流してください。
あ、あともし良ければ☆はください!
赤い通知が来ると超嬉しいので、それはぜひお願いします! 頼みますよ!
カッコ悪くても伝えたい ~投稿者の三大言い訳~ 内藤ゲオルグ @georg_naitoh
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