第6話 ダンジョン

ダンジョンアタック反対派、ビリー視点です。


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アカリをダンジョンへ連れていくか否か。

議論は紛糾していた。



「あの子にも自衛手段は絶対に持たせたほうが良いだろ?」

「駄目だ。危険すぎる」


「最近ここらへんの魔物が増えてきてるのは、狩りに出てるお前はよく知ってるハズだ」

「俺たちが守れば問題ない」


「おいおい、俺達も結構いい年なんだぞ。いつまでも身体が動くわけじゃない」

「···ならもっと安全な場所に避難させる」


「このご時世、難民を受け入れてくれる国なんか皆無だぜ?留学扱いならともかく、あの子の見た目じゃそれも無理だ」

「······」



最終的には言いくるめられ、仕方無しにダンジョンアタックを許可することになった。

それにしてもアカリは何故、あんなにもダンジョンに行きたがるのか···。



「なに、俺たちもガキの頃は散々やっただろ。それも護衛無しに。だから少しずつ慣らしていけば平気さ」



ニホーンでは“フラグ”って言うらしいぞ、それ。






武器選択に関しては最初から意見が一致した。



取り回しやすさなら短剣だが、リーチが短すぎて危険すぎる。

接近戦を避けるなら弓や魔法だが、弓は魔力を纏わせても威力に難があるし、魔法に関してはそもそも使える人間が稀だ。

魔力を魔法として変質させるのは生まれ持った才能が必要で、鍛錬では身に付かない。

銃器は論外。誰が使っても一律で威力が全く足りない。魔力を直接ぶつけた方がマシだ。



そうなると槍が最適ということになる。

ある程度非力でも、弱点を正確に狙えれば一突きで魔物を殺せるからな。






訓練は明日から。

まずは訓練に耐えられるスタミナを付けて···そこから筋トレや技術を教えたり···。

やることは無数にあるが、当面の最終目標───“合格点”は俺やビリーと一対一で模擬戦をし、することと決めている。



若い頃は俺たちもそれなりだったが、今は老いて身体も思うように動かない。

情けない話だが、死と隣り合わせの魔窟ダンジョンで、少女を守りきれる自信が無いんだ。

だから“合格点”はかなり厳しく設定している。



ダンジョンに潜れるようになるまでは3年。

だが、“合格点”を出すまでは···5年か10年か。

過保護だと言われても、そう簡単にダンジョンへ挑ませるわけにはいかない。

悲劇なんて、若い頃に散々見てきた。

アイツが留学して、安全な暮らしを手に入れるまでは···負けられん。



◆◆




















───半年で負けた。




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投稿が一ヶ月途絶えたら『ハーメルン』を覗いてみてください。

そこにも投稿されてなかったら、何かの事情で一時的に執筆出来なくなってるのだと思ってください。

死なない限りはエタらないので。


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