theがsightではなく、castleにつく理由

「the」が sight ではなく castle につくのには、

ちゃんとした意味上・文法上の理由があります。


🧩 結論


→ “catch sight of …” は一つの慣用表現(固定句)だから。

その中で “sight” は一般名詞扱い(=特定の「見ること」ではない)。

一方、“castle” は「その城」として特定される対象なので the が必要。


🔍 詳しく説明

① 「catch sight of 〜」の構造


catch sight of A = 「Aをちらっと見る」「Aを見つける」


「sight」は「見るという行為/視界」に近く、抽象的な名詞


つまり “sight” は 数えられない一般的行為を表しており、冠詞はつけない


🟩 例:


We caught sight of the ship.(その船を見つけた)


I caught sight of her in the crowd.(群衆の中で彼女を見かけた)


→ 「the sight」にはしない(“the” を付けると「その光景」という別の意味になる)


② 「the castle」が必要な理由


“castle” は具体的な物(可算名詞)


文脈的に「見えたのは特定の城」なので、the で限定するのが自然

(例:「エディンバラ城」など、話し手と聞き手の双方に特定の対象がある)


⚖️ 対比してみると

表現 意味 the の有無

catch sight of the castle その城を見つける ✅ the 必要

catch sight of a castle (どこかの)城を見かける ✅ a でもOK(初出・不特定)

catch the sight of the castle その城の「光景」を見る(詩的) ⚠️ 不自然ではないが意味が変わる


まとめ

catch sight of = 固定表現 → “sight” に冠詞はつけない

the castle = 特定の対象 → “the” をつける

👉 よって「When we caught sight of the castle」が自然で正解。

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