第9話 同調
ゆうかとの情事
初めて金銭のやり取りなく愛し合った。
2人に重たい空気が流れ、ゆうかが過去を話す
「まず名前ね
私は、天音さきって言います
年齢は17歳、広島から家出してるんよ」
驚愕した
22歳ぐらいだと思っていたが少女だった
驚きのあまり、現実が見えてなかった
犯罪だな…弱味を握られた
これからたかられるなw
続けて先が話する
「家出の理由はまあ、親からの虐待、
殴られるならいいけど襲われたからねー
流石に逃げたよ」
彼女の話はとてもじゃないがえぐかった…
「それから家を借りるのにめっちゃだかれたなー
それでさ、それを商売にしようかなって思ってw」
彼女は笑いながら泣いているようだった。
「ほら、五月も教えてよ」
俺は重い口を開いた
「おれは鮎川 五月
親はいない、名前もつけられず捨てられた
昔から施設で育ったが、その施設が特殊で
昔から色々な訓練させられたよ
だから、あんな動きができるんだよ」
「今の仕事は?」
「仕事は、ある組織にいる、まあ、秘密警察みたいなもんだよ」
「やっぱり普通じゃないんだ、それは人を殺すの?」
コクリ
首を縦に振る
嫌われた、いや、怖がられたかな…
「すごいね、特殊部隊じゃん」
「そんなもんじゃない、かっこよくない、
これは呪いだ、誰にも愛されなかった者は
こうやって生きていくしかない」
「同じだね…」
「はぁ?同じ?
ふざけんな、われは逃げれるじゃろ
真っ当に暮らせるじゃろ、わしはそれは無理なんじゃ、逃げれんのよ」
声を荒げる
初めてだ…
「ごめんそんな怒らんでよ」
そっと抱きしめられる…
なぜか泣いていた
「五月は辛かったね
わかってはやらんけど、同情はしてあげれるよ?」
軽く口付けされる。
情けない、こんな少女に怒鳴り
泣かされ、慰められる…
「ねえ、五月、
前私を殺しててって言ったよね。
あれは逃げたかったんよこの状況から」
泣きながら言われた
なぜこの後あんなこと言ったのだろう
なぜ何も考えなかったんだろう
家族がいることをつたえ、距離をとり
別々で生きていく選択もできたが
さきに対してはこの選択しかできなかった。
「さき、逃げるの手伝いましょうか?」
そっと手を前に出す。
「こんな私でもまともになれるかな?…」
「なれるよ
君ならだってこんなにも綺麗だから」
「なら、五月私を助けてください…」
「りょーかい」
その後今後について話をした
そうは言ってもすぐすぐには助けれないのは事実だ
なので
「悪い、後2週間ほど耐えてくれるか?」
「わかった、終わりが見えてるならなんとかなる!」
「2週間後君を連れ出して九州に逃す」
「わかった」
「その代わり、もう、売りはしない、
好きな人以外には体を許さないを約束してくれ」
「わかった」
この約束が今後急展開になることを僕たちはまだ知らない
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