第2話 いざ、ゴブリン討伐へ
可哀そうに……、この国の冒険者ギルドは彼女が来るたびに壊れている気がする。俺も連れまわされる度にボロボロになっているのだが
「だ、大丈夫だすか?」
ボロボロになってしまった俺の事を心配して、周りにいた冒険者のお姉さんが声をかけてくれた。
「あ、大丈夫です……。もう回復するので」
俺の全身から金色の炎が噴き出た。多くの者が驚く中、クルリナと一部の実力者たちは動じない、この黄金の炎が無害な事を知っているからだ。
「あれが【鳳凰の加護】か、初めて見た。」
「ああ、まるでゾンビだ……」
俺はこの超珍しいスキル、【鳳凰の加護】があることによって死にかけても復活することが出来る。まあ、このせいでクルリナに遊ばれているのだが
「流石私の奴隷ね、まあ私の様に無傷なのが好ましいけど……」
クルリナがマウントを取って来る。
「おいおい、奴隷だって!? なんで1000年に1人の逸材を奴隷にしているんだよ! 普通、冒険者とか騎士団に所属して世界に名を残す存在だろ!」
冒険者のおっさんが俺が奴隷だということに驚いている。
おっさんが驚くほど凄い逸材なのだ、俺は本来なら
この能力を知ったのは、この世界に転移してしまった時に黒いカラスから教わった自身のステータスを確認したからだ。しかしこの能力は攻撃面に関しては全く役に立たない。不死になるだけの能力なのだ。
当てのないこの世界を放浪している時人さらいに攫われてしまった。俺になろう小説の主人公みたいな能力か度胸があれば切り抜けたのかも知れないが、俺は主人公じゃなかったようだ。そのまま捕まって奴隷となってしまった。
そんな俺を買ってくれたのが、このバーサーカーお嬢様、クルリナ・マルデスゲーナお嬢様なのだ。たぶん悪役令嬢ではない、暴力令嬢だ。
「この
「いや、あのですね、この男の力は伝説の……」
「ハァ? 私に文句でもあんの? 私、マルデスゲーナ家なんですけど?」
「す、すいませんでした!」
冒険者のおっさんたちは逃げてしまった。
貴族様には逆らえないのである。
「無駄な時間を過ごしてしまったわ、ほらさっさとゴブリンの依頼よこしなさいよ! ほらギルドカード、これがあれば良いはずでしょ!」
クルリナは受付嬢に自身のギルドカードを見せつけた。
【名前】 クルリナ・マルデスゲーナ 【種族】 人間
【年齢】19【職業】・聖剣士・魔法使い・魔剣士【ランク】S
【職業伝授】・なし
受付嬢はこれを出される度に何も声が出せなくなってしまう。
この王国にいるSランク冒険者は、このクルリナ・マルデスゲーナしかいない。
そもそもSランク冒険者自体ほとんどいないのだが……
「このギルドカードが目に入らないのかしら?」
「は、ははー」
受付嬢はクルリナにひれ伏してしまった。
お前は水戸黄門か
クルリナはゴブリン討伐の依頼を受けた。
「さあ、いくわよ、ミノル!」
「おい、もしかしてまた剣に乗って移動するんじゃ……」
「あんた馬鹿ぁ、ここに来れたのは場所をよく知っているからよ。目的の場所は町から外れた場所の様ね、ここは農村かしら? 結構遠そうね、ミノルあれを出しなさい」
俺は、魔法のバックから2人乗り用の絨毯を出した。
この魔法のバックはドラえもんのポケットみたいに色んなものが入る。そしてこの絨毯はアラジンに出て来る魔法の絨毯まんまだ。
俺とクルリナは絨毯に乗って目的の場所まで向かうのだ。
「あ、あの……この修理は……」
ギルドマスターが出て来てクルリナに聞く
どでかい穴が開いたギルドの壁、クルリナはチラッと見た後こう伝えた。
「お父様に伝えといて~」
ミノルイメージ画像
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