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死にゆく勇者を救うため、妃として後宮に潜入しましたが、私の命も危険です

死にゆく勇者を救うため、妃として後宮に潜入しましたが、私の命も危険です

桐山なつめ

おすすめレビュー

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★★★
★18
6人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 早坂知桜
    234件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    紅い瞳と白い花――逆境の中に咲く、折れない強さ

    この作品の強みは「主人公が酷い目にあいながらも必死に立ち続ける姿」にある。
    今の流行りでは「酷い目」ばかりが前に出がちだが、本作はそこに終わらず、
    立ち上がる姿そのものを物語の核に据えている点が大きい。

    序盤から、燃やされた部屋、嫉妬に狂う妃たち、仕組まれた陰謀――
    それはただの悲劇ではない。
    だが彼女は折れない。
    傷つき、倒れそうになっても、必ずそのたびに立ち上がる姿、単なる受難譚ではなく、逆境を生き抜く人間像へと昇華している。

    また、繰り返し使われるモチーフ「紅い瞳と白い花」は、
    血と純潔、憎悪と希望を象徴し、作品の空気を一層際立たせている。

    • 2025年9月6日 10:45