独特の文体と濃密な語彙選びがまず圧巻。魔道書や魔導書といった表記の使い分けを始め、旧き神々的世界観を想起させる
「Old Ones」や「Yggdrasill」といった単語が、ファンタジーの枠を超えた神話的スケールを醸しています。
一見コミカルに見える魔女と「泥棒鼠(あるまん)」の掛け合いも、過去の因縁や戦争、師弟関係といった深層を丁寧に織り込んでいて、一筋縄ではいかない人間模様に引き込まれます。エロティックな要素とユーモアも絶妙に混ざり合い、まさに「毒と美」の混在。
文章の密度と情報量が非常に高いため、読むたびに新たな発見がありそうな作品です。ライト寄りではなく、ダーク&ディープな魔導奇譚を求めている方にこそ刺さる作品。タイトルで侮ってはいけません。