第6話 タチの良い嘘、悪い嘘

 俺ら、学級会長四人がもらった紙には、学級対抗マルバツゲーム、と大きな字で書かれていた。その下には小さな字でルールがいくつか書いてあった。

一、これから読み上げる特徴が、自分に当てはまるかを考え、マルかバツのエリアに移動する。

二、各クラスでの少数派の人数を得点とする。

三、それを十回行い点数が一番高いクラスの勝利。

シンプルでガヤガヤできるゲームだと思った。行うのは学年集会の最後、待ち遠しい。

正直にいって、学年集会は体が痛くなるし眠くもなると思う。でも、今日はみんな頑張ってほしい。


 いや、ほんとに疲れた、めっちゃ長いし尻痛いし、この後俺らの出番は苦しい。

「それでは、学級会長の皆さん、お願いします」

「はい!!!!」

四人で揃って返事をして、走って体育館のステージへ向かった。そして、

「それでは学年生徒会からの発表を始めます。重要な話なのでしっかりと聞いてください。」

学年生徒会長がそういうと学年の空気が少しよどんだ。そして、会長がニヤリと笑うのを合図に、

「学級対抗〜マルバツゲーム〜〜!」

と叫んだ。学年全体が喧騒と期待に包まれ、少し間を空けてから、ルール説明をした。皆んなかなり浮かれていると思うし俺らも浮かれている。俺は質問を言う担当だったので次だった。

「それでは、一つ目の質問です!あなたはメガネやコンタクトをつけていますか?」

大体の人はマルバツの正しい方に向かったが、誤魔化そうとする輩もいた。

「皆さん、しっかりと自分を見て、正しい方にしてくださいね」

俺はそう言ったがあまり意味はなかった。そこへ学年主任の先生が来て、

をよし、ここで嘘をついた奴は通知表を一にするか」

と言うと皆んなひるんで移動していった。会長が四人で顔を見合い、この快感を共有した。

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