これも4話挿絵と同じ仕様です。

ヴェルテラの城のなか、族長ジュストと奥方ロザナ。フラムの父ガイオと、殴られたフラム。そしてジェマです。

矢芝は背景のパースが苦手です。

ここがきちんと描ける人だったら、もう少し人生が違っていたかもしれません。

コミスタにはパース定規が装備されていますが、これまた矢芝、きちんと使えた例（ためし）がありません。

とはいえ、板タブに定規をあてて、直線を描くわけにはいかないので……

どうにか定規を使わなければならないのです。

なので平行定規を使います。

平行定規は、描線が平行に引ける定規です。

……まんまですな。

何が便利かと申しますと、この定規にスナップさせますと、どんな線を引こうとも、全部定規に対して平行を保ってくれるのです。

なので、この背景の石を積んだ壁などを描くのには、とても便利。

ただ、四角を積み重ねていくだけでは、綺麗すぎて現代的な壁になってしまうので、後からヒビとか、角を丸くしたりとかすると、古さが出るかな、と手前味噌。

全部石壁にしたところ、牢獄みたいになっちゃったので、窓を描きました。

窓に細かい枠がはまっているのは、デザインでもあるのですが、ヴェルテラには板ガラスが無いのが、大きな理由。

ヴェルテラではガラスは貴重品。

城の窓は、切ったガラスをモザイクのようにはめ込んでいます。

ガラスの無い窓もあります。

一般の家の窓には、ガラスはありません。

フラムの縮尺を少しいじっているので、少々、線が荒れているかもしれません。

殴られた頬が本文の内容と逆なのは、内緒。

貴石のジェマ　第５話はこちらから。

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