第20話・親はいつまでも親である事実を消す事は出来ない。
‥‥
真紀は、血の繋がりは無くても由樹への思いれは半端無かった事もあり、考志と瞳の”死”より由樹の”死”を受けいれる余裕は全く無かった。
落胆している真紀を見る度に、修は、毎日『俺に何が出来る?』と問いては寝るを過ごす毎日が続いていた頃の事だった。
いつしか”誰か”が自分の中に入った変な感覚だけがあり自分ではない”誰か”が俺の体を操作している感覚で、また、自分の感情と違う”誰か”の感情とが重なるのが分かった。
後日、行動に移した。
”あの子”にお願いしよう。
真紀の事と成ると何しでかすか分からない人と言ったら一人しかいない。
自分の人生を一人の女性に授ける程、人を愛されるなんて最高…だけど…このやり方しか浮かばない。
近くの喫茶店で会う事にした。
【真紀が昔、ヤツにされて身体と心をバラバラにされた事、信じていた考志にも裏切られてさまよっていた頃にあなたと出会って救われた事、あなたとの事をいつも楽しように話してる姿は、私にとっても嬉しかったの。
でも、あなたに自分の過去を話せないっていつも泣いていたの…
彼女に今、あなた…糸崎さんしかいないの…
彼女の笑顔を奪った奴が私は憎い!!】と荒らしくは無しながら号泣していた姿を見ていた、修は『分かりました、大丈夫です。俺がやります…彼女が傍に居て欲しいと願っているのは、僕ではないですよあなたです』
そう告げてその日は別れた。
・北村新一郎(64歳)・無数の刺し傷があり大量出血為・死亡。
・糸崎 修(21歳)・北村新一郎さんの殺人事件の件・逮捕。
別れてから、彼の事について知ったのは町の中心街にある大画面で流れていた
ニュースで知った。
真紀は、泣きながら修から貰った指輪を胸に当てて、抱きしめていた。
真紀は何もかも、何を信じて…この先、何を生き甲斐に生きる?と言いながら大量の薬を飲み込み自殺をしようとしたが、生き運が有ると言うのか、悪運が強いのか死ねない代わりに、大量に薬を飲んだ後遺症で、脳の4分の3がうまく動かなくなっていた。
身内が居ないという事で、以前入っていた事もある病院と連結している
介護付有料センターに入る事となった。
・黒枝真紀…43歳‥介護付有料センターへ。
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