第11話 壁絵か?あれ、畳?布団?炬燵?......何で???

 オマカセ屋、それは数多の『裏』を納めてギルドさえ手届けません謎の組織(店)、モモさん本気の生業(気まぐれかも)。今や朧たちがそちに身を委ねている(無理やりされ)。


モモ(契約書を持って):

 「うむうむ、よいよい。これで貴方たちはオマカセ屋の名誉なる冒険者(店員)No.1、2、3、4なのだ、誇りを持っててよいぞう。」

朧:

 「何でポポまで......。」

夜:

 「なあモモちゃん、なぜ私たちなの?」

ミノリ:

 「その件について僕も知りたいです、他の腕利きの冒険者がいくたらでもいるのになぜわざわざ私たちみたいな初心者を雇ったの?」

 「もっと効率的な選択肢があるはず。」


モモ:

 「そりゃあもちろん、世界一を目指すのじゃん。オマカセ屋を世界へ広める為にお前たちを雇った訳......には納得いかないか。」

 「......失われたんじゃん、『冒険の心』を。」

ポポ:

 「ぶう?」

モモ:

 「あん見ても皆、殆ど出ていなくなたんじゃん。冒険者資格を持っても採収や農家の手伝いなんぞ活動に満ちている、冒険らしきの動きがなんまり目に映れない。」

 「慣れたかも、ここの生活......。」

 「だから、お前さんたちの様な未知なる外の世界に憧れを抱く、何もかも挑戦したいの心を持つ新鮮な血液(命知らず)こそ我に......いや、世界に望まれているのじゃん。」


朧&夜&ミノリ&ポポ(ワクワク):

 「お~。」

 「ぶう~。」

モモ:

 「(ふふん、こうして安い労働力も......ひひひひ)。」

 商売人の牙が漏れているぞう、モモさん。

モモ:

 「では早速、ファーストミッションを......。」

 ...... ......


ポポ(ぷにゅぷにゅされている):

 「ぷう~~ん。」

夜(ぷにゅぷにゅしている):

 「うん~、気持ちいい~。てが癒されるわ~。」

 「ミちゃんもやってみる?」

ミノリ:

 「......ああ、いえ。」

夜:

 「遠慮しないいいって、癒されたいからずっと見てるでしょう。その気持ち、分かるわ。ほら!」


ミノリ:

 「いっいえ、そのつもりじゃ......実は気になるのはあれ、夜さんの腰に付いてるあの。あれは何物ですか、服が変わってもそれだけじゃ変わりません。」

夜:

 「あ~、これは御守りです。」

朧:

 「あれ?コスプレの飾りじゃないの?」


夜:

 「ちっがうわい!」

 「これはうちエル一族代々伝わている唯一の御守り、物知らない頃からずっと傍にいるらしい。」

 「言い伝えによると、こちに嵌められている『純净なる水晶クリアクリスタル』は迷いに導き、災厄から免れるという神秘なる力が秘められている。お母さんの代わりに私を......だから絶対に外してじゃんいけないって父に言われた。」


ポポ:

 「ぷうぅ......。」

ミノリ(呟く):

 「そか、だからお風呂の時も......。」

朧:

 「なに?」

ミノリ:

 「あっああ、何でもない何でもない。あっははは。」


朧:

 「ていうか、あんな大事なペンダントをチャラチャラと掛けると大丈夫なの?」

夜:

 「大丈夫大丈夫~、我が身の一部になってるから。」

朧:

 「へぇ......。あのさぁ、今回の依頼、どう思う?」


夜:

 「どう思うって、『森の奥に秘められ、人知らず初心者用のダンジョンを挑戦し、ダンジョン主――凶悪な魔狼【ケイルブ】から【秘宝の玉】を奪おう!』っていう事?」

 「言葉のままじゃん、初心者用ってモモちゃんにも言われたから心配要らないと思うよ。更に見つかったお宝も悉く貰え放題~。」

朧:

 「その言い方ってことだ、胡散臭いの気が済まない。」

ポポ(頷く):

 「ぶうぶう。」

ミノリ:

 「何より、報酬はあの集識しゅうしきの祭り――『ノレッジフェスティバル』の招待券ってあります。」

朧:

 「ノレ......ってなにそれ?」


ミノリ:

 「あれ?皆知りませんのか?」

 「仕方ありませんねぇ、説明してあげようか。」

 集識の祭り――『ノレッジフェスティバル』、それは年一回このエニシアの中心都市と言われる『グリートランド』で開催される知識展示の大型イベント。

 

 その際、あちこちから殺到して来た参加者たちが自分の研究成果をアピールし、或いは欲しがる答えを求めしに来る。、天文学、占星術なんぞあらゆる分野を浴びる事ができます。

 もちろん、屋台や花火大会も外されたら困るぞう。何しろ、エンターテイメントは人類知識を輝かせる大事な塊なんですもの。


ミノリ:

 「うんうん、それ以外もう一つの重要事項があります。招待券を持つ者はイベント時間内なら『しゃの図書館』を無料で利用する事ができます。」

 「まさかあの知恵の森羅万象を......うん~ワクワクが止まんないわ。」

朧&夜(頭を抱く):

 「図書館か......。」

 

 あ、勉強のダメな奴なんだ、こいつらは。


ポポ(首振り):

 「ぷうぷう~。」

ポポ(!):

 「ぷっぷぷ。」

夜:

 「着いたみたい。」

ミノリ:

 「よし、さっさと形付けて帰りましょう!ふんっふふふん。」

 

 洞窟の入り口に提示板......大雑把しすぎない?このダンジョンは。それよりストーカーの皆さん、何しに来たの?


レッド(邪悪):

 「な、聞いたか?」

イエロー(邪悪):

 「あ、聞いてるぜ?」

パープル(天然):

 「なにを?」

レッド&イエロー:

 「うわぁ!」

イエロー:

 「なにって、えっど......図書館のこと?」

レッド:

 「違う、お宝のことだ。ここ、山ほどの宝があるらしい。それをいっぱい手に入れるなら......。」

 何かの誤解と思う。

イエロー(興奮):

 「食事費を困る日々におさらばできるって。よ~し、頑張るぞう!」

パープル(天然):

 「お~!」


 スライムも稼ぎって事?

 ...... ......


夜:

 「なんだよもう、埃だらけで暗いし。お宝ところがワクワクさえも見当たらっうっ蜘蛛の糸じゃん、もうー!うちに帰りたい。」

朧:

 「下級モンスターもいるし、結構冒険らしいと思う。」

夜:

 「そう言うワクワクが欲しくない。」

ミノリ:

 「あはは、ダンジョンですもの、それくらい......うわぁ!夜さん、目が光ってる!」

夜:

 「あれ、カラコンが?」

朧:

 「先の戦いで落ちたかも。」

ミノリ:

 「いえ、何で光ってるの?」

朧:

 「何でって。」


夜:

 「あん、ミノリちゃんにまだ言ってないか。これ、生まれなからだもの、おかけで暗い場所でもよく見える。」

 「驚いたも無理もないわ、だてエル族にとっても前例のない......あれ、そち何がある様な......。」

ポポ:

 「ぶう?」

ミノリ(輝石を持って):

 「うん......何らかの壁絵って感じ。」

朧:

 「大きな丸に幾つかの小さな丸が落ちていくって、どういう意味?」

夜:

 「ミちゃん分かります?」


ミノリ:

 「この大きいのは凹凸不平、たぶん惑星を示しています。そして小さいのは......隕石かも?」

夜:

 「へぇ、隕石か。」

ポポ:

 「ぷ?ぷぇぇぇぷい。」

 

 ゴロン――!

 はいはい~、事件発生装置ポポちゃんのご稼働ですよ。仕掛けが押された為、でっけえ音と共に地面に穴が開け、皆仲良しで落ちていく。ヤホー!このままボスルームに一直線だぁ!


朧&夜&ミノリ&ポポ:

 「うわぁぁぁぁぁ!ぷうぅぅぅぅ!」

夜:

 「はあん、ポポちゃん大丈夫?」

ポポ:

 「ぷう。」

ミノリ:

 「痛く......ない。」

夜:

 「本当だ!」

朧(苦しい):

 「早く......降りる......って。」


夜:

 「あぁっごめん。」

ミノリ:

 「まさか地面が崩れてトンネルとは。」

朧(周りを見る):

 「ていうかここは......あ、あそこに光が。」

夜:

 「見てみようか。」


 朧たちが明るいに向かって、そこで目に映るのは......えっど......畳、炬燵こたつそして布団を被ってる......モフモフ?


朧:

 「何でダンジョンにあれがあるの、どういう仕組み?」

ミノリ:

 「分かりません。何より怪しいのは奴の事だ、寝ているのか?そもそも毛がいるのになぜ布団を?」

朧&夜&ミノリ:

 「あ、起きた。」

夜:

 「メガネも着いてる。」

朧&夜&ミノリ:

 「あ、外した......まだつけた。」

朧:

 「どうやら今回のターゲットって間違いないよねぇ。」

 「張り切っていくぞう!」

ポポ:

 「ぷうー!」

 ...... ......


解説くん:

 「わざわざ名前を書いた提示板を立てて何で、それに畳、布団、炬燵まで......随分とユニークなダンジョン主だった。」

 「......あの壁絵、やはり気になる。後で調べに行ってみよう。」

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