奇妙なキャンプ場
みららぐ
奇妙なキャンプ場①
50という年齢を過ぎてから、俺は「キャンプ」にドハマりした。
昔からアウトドアを趣味にするタイプではなかったが、去年たまたまつけたテレビでやっていた「キャンプ」の番組が面白くてハマってしまい、気が付けば必要な材料を全て買い集めて近くのキャンプ場に通い詰めるようにまでなってしまったのである。
…しかし最近じゃ、いつも行っているキャンプ場だけでは飽きてしまって。
そう思ったから、たまには違うキャンプ場へと足を伸ばしてみただけだったのだが……。
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ネットで探し当てたそのキャンプ場は、隣県に位置するキャンプ場だった。
俺の家から自家用車でだいたい1時間くらいだろうか。
口コミは何一つ書かれていなかったが、ホームページに載っているそのキャンプ場の景色がとにかく綺麗だったから、俺はここしかないと思った。
そしてよくホームページを見てみると、オートキャンプ場の料金が1サイト1泊でたったの500円だと言うから驚きだ。
そのキャンプ場への予約方法はWeb予約方式だったから、俺はまだ空きに余裕があることもあって、そのまま「キャンプ場を予約する」と書かれた項目をクリックした。
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そのキャンプ場の名前は「中野宮オートキャンプ場」というらしい。
実際に車を走らせて来てみれば、ホームページに載っている画像通りの綺麗な景色…とまではいかないが、それでも崖の上から大きな青い海を見渡せる絶景スポットだ。
駐車場もそれなりの広さを設けているが、今のところ俺の車以外は停まっていない。
…まぁまだチェックインの14時をすぎたばかりだし、これから来るんだろう。
俺はそう思うと、駐車場のすぐそばにある「受付はこちら」と書かれた看板に従って、目の前のログハウスに近付いた。
「すいませーん。予約した竹原ですけどー」
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