第26話 奇跡の一日・後編
二人で電車で移動、新宿駅に到着。
北口・出口に向かって歩いていると
向こうから女性が歩いてきた。
華奢な感じだったが何かが違う・・・
それは
いしだあゆみ さんだった。
気がついた私は隣の佐竹さんの顔をみた。
彼も、ほぼ同時にコチラを見ていた。
思わず小さく
「うわぁっ」と言ってしまった。
どんどん近づいてくる・・・
「佐竹さん、挨拶しなくて大丈夫ですか?」
「だって面識ないし・・うわあー」
すれ違った。
最短距離1.5メートルくらいまで接近した。
「なんか君と歩いてると、いろんな人に
逢うなあ、俺、東京永いけど、こんな事ないよ」
「はぁ、偶然ですよ」
「偶然ねぇ・・・」
その後、二人でマックかなんかで小休憩して
解散、それぞれ約束の場に向かった。
マックでは、周囲がザワザワしてたけど
誰も話しかけて来なかった。
気を使ってくれたみたい、日本人でよかった。
さて、待ち合わせがあるので私は新宿アルタに
向かって歩き伊勢丹を通り過ぎて行き末広亭
という演芸場、横の居酒屋に入った、予約席がある。
約束の時間に遅れるよりは良いと
30分前に到着した。
席に着き、ボーっとしていると
俳優の螢雪次朗さまがいらした。
ナースのお仕事、御宿かわせみ、マッさん
深夜食堂、孤独のグルメ、牙狼、平成ガメラ三部作
などなど最近でも良くTVで拝見します。
ついで林家しん平師匠さま
セーラー服と機関銃の話聞きたかったんだけど
違う話で盛り上がってしまった。
デスノート等で有名な
金子修介 監督さま、業界㈱ライトスタッフの
山本和宏さま メンバーが揃った。
私は場違いな只の一般人なので口数少なく
みなさんの会話を静かに聴いていた。
気さくに皆様、接してくださって
恐縮、あの時は、ありがとうございました。
後日、今度はバラバラに遊びに行かせて
頂いたけど、それは、この日ではない。
終電が近くなってきたので
みんなで新宿駅まで歩き、それぞれ
解散の挨拶をしていたら
駅の廊下を誰かが歩いてくる。
「あっ山田洋次監督!」私が思わず声を上げると
ほかのみなさんも
「おおーーっ」と声を上げていた。
お付の方たち数人と歩いてきた。
みな静かに見送った・・・
昼間、いしだあゆみ さんにも偶然、遭遇したし
ひょっとしたら何かの集まりがあったのかも
しれない。
螢さんが
「今日は、いい記念になったねオブチくん」
と言って下さった。
そして解散になった。
私は独り巣鴨のカプセルホテルに
流れ込んで二階へ行き
見知らぬ人達で溢れかえる
食堂のウィンナー定食で
また一杯やって寝たのを憶えている。
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