第18話 誰?

 友人たちと何かのタイミングでパチンコ店に入った。

私は座ってすぐに当たって、それがまたレアな大当たりを

引いてしまい、出るわ出るわ止まらなくなった。

友人たちが集まってきた。

「うわーすごいすねぇー」

「おー終わったらみんなにゴハンおごるよ」

「いやーそれだったら、貸してた一万円、

先に返してくださいよ」

「あーあー、わかった、そうだったな」

玉は止まらない、大当たりの連続だ。

みるみる山積みになっていく。

「わたしも、お願いします」

付き添いの人と、おばあさんが近寄ってきて

手には領収書を持っている。

知らない二人だったが、私はこの二人にも借金があるらしい・・・

「あー今財布には、一万円くらいしかないですけど

あしたこのパチンコでプラスになった分、コチラから

持っていきますので今は一万円で勘弁してください」

「わかりましたよ、じゃまた、お願いしますね」

と領収書を置いて、おばあさんは居なくなった・・・

『あれ誰なんだろう・・・』

じゃんじゃんパチンコは出ていて、友人たちが

つきっきりで玉を箱にいれ積んでくれている。

領収書の名前や住所を見たがミミズがのたくったような

文字が書いてあって読めない。

『なんて書いてあるのかな・・・』

そこで

目が覚めた・・・

パチンコも友人たちも・・・

それは全部、夢だった。


 暗い部屋で独り目が覚めた・・・


 皆さんはギャンブルするのかな?

私は何もしない、馬も自転車も

ただ前までパチンコは時々行ったりしていた。

負けたことも、ほとんど無い。

だがコロナの始まった2020にピッタリ辞めた。


 本当は今でも興味があるのだが一時期

ネガティブな心に支配され

自殺をしようかと悩んでいた時期があって

そしてコロナ・・・死にたくない自分は俳優の

渥美清さんの逸話に則って神様に願掛けをしたのだった。

「すきなパチンコを辞めます、どうかお助けください」

自己暗示なのかもしれないが


それ以来、物事が少しずつうまくいくようになり

現在がある。

御相手は神様だ、約束は死んでも破れない。

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