血と獣の衝動に縛られた少女ユーフォリアと、理想を掲げる王国騎士団長アルベルト。
ふたりの出会いは、剣が交わった暗殺の夜から始まります。
牢に繋がれた過去、制御できない魔力、幾度も迫る陰謀と死。
彼女は人として歩むか、それとも獣として堕ちるか。
その答えを導くのは、隣で「共に理想を見たい」と願う男の存在でした。
ユーフォリアは血に濡れた剣を握りながら、愛を知り、理想を学び、仲間を得て――ついに「人として選び取る」道を歩み出す。
アルベルトもまた、彼女の純粋な愛に触れて、理想を絵空事ではなく現実にする力を得ていく。
これはただの恋愛譚でも、ただの騎士譚でもない。