第二章  日中戦争

第5話  日中戦争開戦

 1937年7月7日、大日本帝国政府は帝国軍参謀本部の許可のもと中華民国政府へ宣戦を布告した。




 まず、改修を終えていた金剛型一番艦金剛、二番艦比叡を中心とした山本長官率いる第一艦隊で陸軍の上陸地点を徹底的に砲撃し、支援した。その後九九式短小銃を装備した軍団を畑俊六元帥が指揮し、まずは北京に上陸した。



 次に山下中将率いる同じく九九式短小銃を装備した歩兵が近代化改修された霧島、榛名を中心とする第二艦隊の援護で香港に上陸。内陸へ進軍を開始した。この上陸によってイギリスを含める連合国と開戦したことになる。未だアメリカは未参戦としているがこのままいけば参戦する事になるだろう。




 この様子を僕は山本長官が率いる第一艦隊にて見守っていたがやはり初の陸海軍合同作戦というのがあったのか初期は各軍団や艦隊の動きが不揃いだったが軍団を率いる畑俊六元帥や山下中将、また山本長官が互いに連携を取り合い無事に上陸は成功し、沿岸に橋頭堡をきづくことができた。


「初作戦だったので、もたつかないか心配でしたが、やはり名将は違いますね。」


「山下中将や畑俊六元帥のおかげですよ。」


「こればかりは現地を見ないと分かりませんね。」


「ははっ。そうに違いありませんな。彼らは、我々海軍には出来ないことを今やってのけている。そう思うと海軍も負けていられませんな。」


「向こうもそう思っていると思いますよ。」


 実際、上陸において制海権が如何に重要であるかは現代で過ごしていた時もニュースを見た際に実感させられた。

 日本は世界から見ても戦時中こそ舐められてはいたが、大和型の建造が示している通り現代でも造船技術に置いては世界でもトップクラスである。

 陸軍の装備に置いても世界トップクラスの技術は生かされており、『擲弾筒』はアメリカ軍でも初めて見るものだったという。


 ここで通信が入った。


「こちら、畑俊六率いる第一軍団。上陸地点より近くの港を確保しました。チハ改上陸可能です。」


 同時に、


「こちら、山下中将率いる第二軍団。港確保完了。いつでもチハ改の上陸可能です。」


「では、山本長官参りますか。」


「そうだね。大日本帝国初の機甲部隊の実力見せてもらおうか。ね?陸軍大臣殿?」


 実はチハ改を主軸とした機甲部隊創設の提案をしたのは僕である。


「そんなに期待はしないでください。チハ改と言っても原型はこれから時代遅れになるチハです。今はまだ平気でしょうがいつか新しいものを作らなきゃならない時が来ます。」


「でも少なくとも今は大丈夫と判断した。そうでしょう?それに新しい戦車の設計はもう委託してあるのでは?」


「はははっ。そうかもしれませんね。」


 全くこの人は心を読む能力でも持っているのだろうか。全部当たっていて逆に怖いのだが。

  

 

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