プロジェクト・ゴルディロックス
イータ・タウリ
プロローグ
グスタフがサブアームのSTマシンガンで乱射してきたが、俺は大剣でそれを防ぎながら一気に飛び込み、体当たりを決めた。
続けてNPC空挺隊隊長カルナが小剣ラムダパニッシャーで切り込んだ。しかし、グスタフはラムダシールドを集中強化して攻撃を受け止めようとしている。
これはダメだ、少女バイオロイドでしかないカルナは弾き飛ばされてしまうぞ。
だが、カルナはグスタフの胸部をケーキを切るかのように容易く切り裂き、胴体内部の量子脳を切断してしまった。
「え? 何が起きた?」
民間人の武器でストライカーが簡単に倒されてしまった。
ストライカーが民間人との一対一で敗れるはずがない。そもそも民間人にST武器は扱えないはずだ。それなのに、あの武器の切れ味はST武器をも凌駕している。
だが、今は深く考えている場合じゃない。
銀行の玄関の方へ向かうと、STライフルを構えるヒューマノイド”ジェイソン”とアンドロイド”バイパー”が立ちはだかっている。熟練度から考えると、正面から立ち向かっていい相手じゃない。
そのとき、さらに二人が銀行の中から姿を現した。ウォレットパスはそのどちらかが持っているに違いない。
するといきなりカルナが俺の頭を抑えて「目を閉じろ。頭を下げて」と言った。
慌てて目を閉じようとしたが、バンッと大きな音とともに閃光が襲ってきて体が動かなくなった。
カルナが走り出したのを感じた。俺はまだ視力回復していなかったが同じく前へ走り出した。
徐々に見え始めた視界のなかでカルナがジェイソンの方へ向かっていった。だから俺はバイパーの方へ向かった。
閃光をまともに見たそいつはまだ無防備のまま苦しんでいる。
俺だってストライカーだ、この一撃で決めてやる! バイパーの前に駆け込みながら大剣を大きく振り上げ、渾身の力で振り下ろした。
俺の大剣がシールドを切り裂き、そいつを頭から真っ二つにした。
一方、カルナを見るとまたもあっさりとジェイソンの首を切り落としていた。
玄関口の前にいた二人の犯人は光を見ていなかったようだ。
その一人、バイオロイド”ミーコ”の姿は一目を引いた。小さな女の子で、白とピンクを基調としたフリル付きの派手な衣装に身を包み、白い大きなつばの帽子をかぶっていた。
もう一人のヒューマノイド”ゲッコー”は、トランスポーターを手に向こう側へ走り、それを起動し始めた。
ミーコは大きなステッキを掲げ上げると光る衝撃波を出し、それに吹っ飛ばされたカルナが車寄せの柱に激突した。
「隊長!」咄嗟に俺はカルナの盾になるため前に出る。ミーコが叫び声をあげると衝撃波が威力を増して来た。
ミーコが何かを叫ぶ。ゲッコーはこちらに背を向けたまま、テレポーターのチューニングを始めた。
「ハイエス、このマホーショージョなんとかできない?」とカルナが起き上がって言う。
「マホ?」今何と言ったのだろう? 「あっちの方が上手だ。簡単には行かない」実際、衝撃波を大剣で受け止めるのが精一杯だ。
その時、アーチャーのレールガンの一撃がミーコの頭部にヒットし、一瞬だけミーコの衝撃波が収まった。
その隙を突いて、大剣を一回転させるように大きく振り回し、ミーコの腰めがけて斬り飛ばした。
引き裂かれたミーコの体が玄関口へ叩きつけられた。だが俺はそのまま崩れ落ちて膝をついてしまう。カッコ悪いけど、バイパーとミーコを相手に二度もフルパワーを使ったせいで、もう体に力が入らない。
その時、カルナが叫んだ!
「ニゲルナ! ゲッカ! ソレデモ、フーキイインチョーカ!?」聞いた事もない言葉だ。
チューニングを終えてテレポーターに入ろうとしていたゲッコーが、その動きをピタリと止めてこちらを振り向いた。
ゲッコーの姿はストライカー風ではなかった。少年のような外見で、クラシカルな白の半袖開襟シャツにグレーのスラックスを身につけ、左腕には二つの紋様が描かれた腕章を巻いていた。
その紋様のうちの一つは、NPC
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