第6話「半妖異能者」

5年前。8月5日12時ごろ。横浜・とある喫茶店。


「いらっしゃいませ。おひとりですか??」

「はい。」

「そうしましたら、お好きな席へどうぞ~。」


カップルの横の席に座った。

隣のカップルは何か考えことをしていた。


「なぁ、この事件なんだがこういうことだよな??」

「いや、知らんわ。私は私で忙しいんだから勝手にやってよ。」

「そんなこと言うなよ。」


仲が悪いのかな・・・???そんなふうに考えてる矢先のことだった。

外でひったくりがありおばあさんが転んでしまっていた。

私は一目散におばあさんの方に駆け寄った。


「大丈夫ですか???けがはありませんか???」

「はい・・・。私の大事なバックが・・・。」

「ちょっと待っててください。私が追いかけます・・・。」

『大丈夫!!俺(私)に任せて!!【唐獅子:チェイサー】!!』

「え??」


先ほどのカップルが息をそろえて飛び出していった。


「あれってもしかして・・・。」


しばらくするとひったくり犯が二人に捕まって戻ってきた。


「俺が捕まえたんだ。だから俺の手柄なんだ。」

「何言ってんだ。私の一撃がとどめを刺したんだから私のだよ!」

「あの・・・。」

『あぁ、申し訳ないこの馬鹿妹(馬鹿兄)が・・・』

「仲がいいんですね・・・。って兄妹???」

「あぁそうだ。双子だぞ。俺らは。」

「一生の汚点だけどな。こんな奴が先に生まれたなんて。」

『だが、仲は良くない。』


仲がいい兄妹でした。おばあさんに荷物を渡していた。


「何かと思ったらまたお前らが問題起こしたのか???」

「田邊さん・・・!!いやこれは事件を解決したんです!!!」

「そうなんか・・・。」

「あれ???土御門さんじゃん??」

「あれ??藍染さん!!」

「なんだ。お知り合いか。」

「そういえば、土御門さんもお仕事探してましたよね???この、田邊さんに面接をしてもらえれば???」


緋ノ鳥探偵社という探偵事務所らしく、この双子や田邊さんという人もそこの人らしい。

話を聞いてみて持ち帰って明日までに伝えるように言われた。


5年前。8月5日15時ごろ。横浜駅周辺。


私たちは横浜駅の近くで歩いていた。


「すいません。ここのお店に行きたいんですが・・・・???」

「うん???あぁ、すまない。私も空からならわかるのだが・・・。ってお前さん、、、六斗と同じ匂いがするな・・・。」

「主、気をつけろ。こいつは・・・。」

「白寅???」

「って・・・・。何やってんの???」


「あはは、申し訳ない。俺は半妖異能者の天野六斗(あまのりくと)だ。こいつは相棒の紅嵐(くらん)だ。」

「申し訳ない。悪気はなかった。」

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