時告げ鳥の鳴く頃に

あゆら

【第0章・プロローグ】

時告げ鳥の鳴く頃に。私の長い長い1日が始まる。もうすぐ朝がくる。


彼女は、森の奥にある、小さな静かな村の小さな小屋で、義父とふたりで暮らしていた。


彼女は義父と共に畑を耕し、鶏を育て、森の中で薬草を見つけては薬を作り、薬を売ってはそれで生計を立てていた。彼女は村にある小さな学校に通い、そこで読み書き計算を学んだ。彼女は歌い踊ることが好きで、農作業の合間や、森で薬草を探しにいく時に、よく歌ったり踊ったりしていた。村人達は、彼女の美しい歌声を聴いては心を癒していた。


"森の魔女"と忌み嫌われ、"魔性の女"と謳われた彼女の素顔は、18歳の、田舎者で平凡な少女だった。


これは、そんな少女が時代の波に翻弄されながらも、ささやかな幸せを頼りに、強く生きていく物語。

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