第11話 シノがこの世界に来た謎の解明と真実。
シノは精霊が話していた内容が気になって仕方がなかった。
しかしその過去を知るのが怖くもある、だが知らなくてはいけない真実もある。
シノは思い切って精霊に尋ねてみた。
シノ「ねぇ、ティターニア、私はこの世界で2度死んでいるのよね?。」
ティターニア「ええそうよ?貴女は2度死んでるわ、一度目はハウラー帝国で、2度目は傭兵に殺されてるわね?加護が無かったらそのまま又死んでいたでしょうけど、貴方は運がよく生きていられた、本当に運がいいなら死ぬ事もなかったでしょうね。」
シノ「ハウラー帝国で死んだ覚えないんだけど?。」
ティターニア「そうね、馬鹿でもわかるヒントを上げるわ、貴女は2度両親を失っている、そしてその両親も同じ魂いよ、そして貴女と同じように、両親の魂を持った存在が、この世界にいる、これがヒントよ?そうねもっと簡単に言えば、貴女の両親を殺した人達、そして暗殺を企てた魂も同じ存在よ、もちろんこの世界にいるわ、これが最大限の譲歩、これ以上は答えられないわ。」
シノ「要するに、私はあのハウラー帝国の正真正銘の、転生前の元姫で、そしてその親戚に両親を殺され、親戚達が皇帝の座を簒奪。
その後邪魔になる私を、召喚魔法の存在を恐れて殺したと、そういう訳よね。
転生した両親と親戚もまた同じように転生し、同じように親戚に両親もまた殺害されたと、これで間違いないわよね。」
ティターニア「正解その通りよ、因果な物ね、でも一つだけ訂正しておくわ、貴女の両親は3度殺されてる、輪廻転生すると魂の器が大きくなるのよ。
因果を砕くには魂を消滅させるモンスターが必要よ。
最後に特大サービス♪貴女の両親は宇宙に居ます、今もこっちを見ているわ。」
シノ「・・・・・は?はい?だってモンスター・・・よね、もしかしなくても・・・アレよね・・・・何でモンスターに転生しているのよ!。」
ティターニア「転生が必ず人間であるなんて、誰が決めたのかしら?。
多分両親は無意識に、貴女を守るために、因果を打ち砕く存在に転生したのかもしれないわね。
もしくはどこかで見てる誰かさんの采配かもしれない、私が言えるのは此処までよ、どうするかはシノ貴女が決めなさい、契約したのだから、最後まで力は貸すわ、余りにも胸糞が悪いもの。」
精霊は嘘が付けない、故にすべてを話さない、しかし精霊にとって、因果を操る存在は敵でしかない。
精霊も同様に操られる人形ではない。
シノ「その誰かさんって神様?でなければ別の何かしらの、因果に介入できる力を持つ存在ってことよね。
ハァ・・・・・最悪、今度は私が両親を殺さなくちゃいけないなんてあんまりよ、考えたくないわ。
誰よ!そんな輪廻転生の因果を作った人は。
コッチは人形じゃないのよ!。
・・・・・・倒せば、モンスター登録・・・されるのよね・・なら死んだことにはならないわ。
是が非でも、そのクソ野郎が作った因果を打ち砕いてやる、そして必ず報いをいいえ、この世から消してやるわ。」
ティターニア「もし貴女の存在が消えるかもしれないと知っても貴女はその元凶を打ち滅ぼすのかしら?、その覚悟はあるのか?今までの経験、思い出、記憶、親しい人達との別れ、貴女の存在そのものが無かったことになっても、すべてを失う覚悟があるのかしら?。」
シノ「え?今更それを聞くの?被害者増やしたくないじゃない、不幸をばら撒く邪神、何ていない方がいいのよ?、それに私で不幸になる人が居なくなるなら、因果で人形の様に操られる心配はなくなるしょう?。
自己犠牲じゃないのよ、全て自分のためよ、皆私を忘れるんだからちょうどいいじゃない、下手な同情はされたくはないわ。
寂しい死に方かもしれないけど、相手や次の人にトラウマは残したくないしね。
特殊任務を与えられる存在は、名を明かすことは許されない、仕事だったわ。
だから今更ね消える事が怖い訳じゃないの、始めから死ぬ事、消える覚悟しているのよ、己の信念を貫く為にね。」
ティターニア「不器用な生き方ね、最後まで生きてやるって思わないの?、打ち砕いても生き残ろうと思わないの?貴女って不思議な娘ね。」
シノ「そうね~、自分でもこの頑固な所は、もうちょっと融通がきけば違うんでしょうね、。
しいて言うなら失うものがない無敵な人かしら?。
今までがそんな暮らしだったから、復讐だけが私の生きる目的、その後の事なんてどうでもよかったのよ。
私が幸せになれるビジョンが見えないし、描けないのよ。
だからこれでいいのよ私自身が納得してるのだから。」
シノよその覚悟はあっぱれだが、もう少し世の中を楽しんではどうだ?。
シノ「これでも楽しんでるわよ?、こんなファンタジーな世界の生まれだったなって思わなかったし。」
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