第6話 万年雪国、この世界可笑しい!人類すらモンスター扱いされてました。
今シノは応接室で歓待を受けながら王子と話をしている。
シノ「で?私はこの半年眠ってたわけね?脅された奴隷商人にも迷惑かけてたと?でも奴隷商人に売られ、国の人身御供うにされる所だった?今まで私達が頑張って集めた食料や素材は強奪者達が国に献上して、今は貴族の仲間入りしている。
食料や素材は国に渡って取り戻せるかも?、しれないけど、使われて無くなっている可能性の方が非常に高いという状況ね、特に食料は確実に間違いなく無くなっていると見ていいわね。」
王子「そうなるな、大臣からはそう報告を受けている、其方に非は何一つ無い、状況から言えば被害者となる姫君に本当に申し訳ないことをした。
我が国からアルギニス王国に詳しい事情報告を行っておく、恐らく強奪した者達は、極刑を下されるはずだ、真実を暴く看破で真相が知れ渡るだろう、そうでなくともマジックアイテムの真実の瞳で暴かれる。」
シノ「悪いんだけど姫君は止めて貰えないかしら?私には篠美紀原という名前があるわ、名前では呼ばないでね。
親しくもない人にシノと呼ばれたくないから、これでも私は貴方方に対してかなりの嫌悪感を抱いているの。
呪いが解けたとはいえ、都合のいい道具になるつもりはないわそれだけは覚えておいて。」
王子「それは当然だろう、目が覚めたら見ず知らずの者に、犯されようとしていた訳だからな。
俺だって同じ事されたら嫌悪感満載だ、信用なんて出来よう筈もない、相手が醜いブ男ならなおさらだろう?至極当たり前の反応だと思うぞ。
名乗りが遅れた、俺はフェルゼン・ゴルドラ・コンドラウ、コンドラウ王家第一王子だ、他に父・バルク、母・セリーヌ、長女・イングリット、次女ティオ、今回ミキハラ殿を連れてきたのは、公爵家大臣であり、将軍職を務めているガント殿だ、俺のお師匠でもある。
こちらとしても無理強いはしない、利用するなんてもっての外だ、ただこの都市の住民を見てから、その力を使うかは、ミキハラ殿が決めてくれ。」
シノは意外にも殊勝な態度に毒気を抜かれてしまった。
シノ(流石は王子と言った所ね、ハァ、もっと傲慢かと思ったけどそうでもない様ね、ビックリはしたけど、あの元の外見なら普通コンプレックスで潰れいるでしょうに、どうしようかしら?、このまま反発しても、碌な事にならないでしょうし、しかし外が真っ白ねの北方の雪国かしら此処?・・・・・悩んでもしょうがないわね。
私もお人よし過ぎるのは、あの厳しくも優しい陸海空の幕僚長、譲りなのかしらね?。)
脳裏には絶対国を守るマン達がニコリと笑う、そんな陸海空の3人の幕僚長達や数多くの隊員達を思い出す、(常に出来る事に最善を尽くすのだ!)そんなことを言われたの思い出した。
シノ「最善ね・・・・」
フェルゼン「ん?何か思い当たる事でも?。」
此処でシノの雰囲気ガラリと変わる。
シノ「フェルゼン殿、貴殿の求める物とは一体なんであるか、その事柄をお聞かせ願いたい、私は軍人だお答え願おうか。」
フェルゼン(雰囲気が変わった?ただ者では無い殺気、何だ?この者考えが読めん、ただの眠り姫等では無い、俺はこの眼を知っている、戦場にいる者の眼だ、軍属者の眼だ、この少女は一体どこの国にいたのか?女で?軍だと?あり得ん女が軍人?何処に女が軍人をしている国がある?聞いた事がないぞ、冒険者でも女はいるが、ましてや軍など・・・・・・。)
フェルゼン「一体どこの国の軍に所属しているのだ?。」
シノ「極東国家日出国、日本、陸海空、総合隠密特殊部隊所属、第一少数精鋭部隊、国鳥、階級は実戦経験を積むため仮ではあるが少佐の仕事を学ばせて貰っていた、色々な階級経験を積めと上にいわれてな、この国で言えば、作戦参謀になる、ああ、その辺のヒョロイ参謀と一緒にしないでくれ、実践戦闘可能だ、何なら戦ってみるか、元々は第一空挺団に所属していた。」
フェルゼン「そんな国家聞いた事がない。」
シノ「それは当然だ、私はこの世界とは異なる世界から来た異世界人、そうだな異星人この惑星の人類種族ではない、この世界に来て色々ギフトやスキル覚えた、内容は言えないが。」
フェルゼン「異世界人?異星人?異なる世界の惑星だと?、ここの他にも違う世界があるのか?その世界の惑星にある軍に所属していたと?信じがたいが、なるほどそれなら説明が付くが、本当なのか?。」
シノ「嘘だと思うなら、この惑星の常識を質問してみればいい、答えられんぞ私は、この惑星のどの辺りに居るのかすらわからないのだから、国家の名前もわからない、一般の生活水準すら知らない、どんな食事が提供されるのか知らない、どんな種族が居るのかもわからない、モンスターも把握できていない、わかるのはあの空にいるデカいモンスターと、私の後ろに居るモンスターその辺の動物位しか知らない、私の惑星の常識を知れば理解するだろう。」
フェルゼンは、色々な常識の説明を聞く、わかったのは全く異なる常識と生活のあり方が違い過ぎる事、軍としての考え方まで全ての水準が高すぎたのだ。
逆にこちら異世界の常識の話をすれば、余りの物の知らなさに呆れかえるばかり、ほぼお互いの異世界を知る勉強会になっていた。
フェルゼンは納得せざる得なかった。
フェルゼン「はぁ~~・・・・・これは流石に参った、他の者には話せんな。」
シノ「こちらはいい勉強なった感謝する、地図まで見せて貰ったのだからな、これからの為引き出しは多い方がいい、そちらも勉強になっただろう?。」
フェルゼン「これまでにない程な、そもそも考え方が余りにも違い過ぎる、こちらも参考になった政治に関してまでこうも考えが違うとな、・・・・とりあえず当初の話をさせて貰う、こちらが求める物は、民の呪いを解いてもらう事だ、出来るなら国そのものに掛かっている呪いも、どうにかしたいと考えている、見返りは更なる詳しい常識に関する資料と、生活するのに必要となる金、まさか金に関しても知らないとは思わなかった。」
シノ「その呪いはさっきの醜い姿の事を言っているのか?、国の呪いとはどういった物なんだ?。」
フェルゼン「この国に掛けられた呪いは、醜い姿で生まれる呪い、万年の雪は降り続ける呪われた国なんだ、この256年ずっと決まった量の雪が降る、この呪いでこの国から逃げ出した者達も大勢いた、他国へ行っても醜いまま、迫害をされ戻ってくるか、絶望しその命を絶つ。」
シノ「それがこの国に掛けられた呪い、一体経済はどう回しているのだ。」
フェルゼン「この国には周辺国には無い、いくつかのダンジョンがある、ダンジョンからもたらされる、恵みを得てなんとか暮らしをしている状態だ、それととりあえず生活に必要になるだろう金銭を渡しておく。」
金に打刻されていたのは可愛らしい動物の顔。
シノ「・・・・はぁ!ちょっとコレ?動物の顔打刻されてるんだけど、ゲームセンターでよく見る子供様のメダルじゃない?どうなっているのよ、本当にお金?・・・偽造されないコレ。」
フェルゼン「何だもう軍属的な態度を崩すんだな?、金を偽造しようにも、偽造した金は何故か溶解し溶けてしまう、偽造のしようがないのだ、金はこの世に二つとないギフト付の特殊なマジックアイテムで作られている、又はダンジョンのモンスターを倒せば金銭を得られる、先ほど話したワン、ニャー、ヒヒ、ブヒーになるが大丈夫か?、何やら疲れた顔をしているな?。」
シノ「話をして聞いてたら、疲れたのよ、1ワンが鉄貨100と、ニャーが銅貨1万、ヒヒが銀貨100万、ブヒーが金貨1億と、可笑しくない?動物の鳴き声と名前じゃない、そもそも価値のあり方に差がありすぎて付いていけないわ、疑問を抱かなかったの?。」
フェルゼン「正直そちらの金の間の取り方が上手いなと思った、今まで疑いもしなかったからな、これでも共通通貨何だが?。」
シノ「ジャラジャラ持ち歩くには不便すぎない?紙幣とか作ったら?、あ、溶けちゃうし、造産できないんだったわね。
まぁいいわ、じゃぁこちらの求める物のお話しましょ、まずは奴隷の首輪をつけて強奪者達の引き渡し、使われてしまった食料の補填として金銭で支払ってもらう事。
素材は必ず絶対に全部返してもらう、あの空にいる2体の素材だからとても貴重なのよ。」
フェルゼン「まて、まてまてまてまて、あの空にいるモンスターの素材だと!どうやって手に入れた!それなら絶対に戻ってこないだろうな、何処かの国の研究機関に回されている筈だ、もうあのアルギニス王国には欠片すら残っていないだろう、研究者共がそれを絶対に手放すことはあり得ない。」
シノ「ならその責任を取ってもらうか、これまでにない嫌がらせをさせて貰うわ、この子でね、1体召喚ゴキブリ君、この子5万匹呼べるの、それをアルギニス王国の都市や街に放つわ。」
フェルゼン「コ、コックローチだと!なんという嫌がらせだ!?それも5万恐ろしい!、絶対に敵に回したくはないな、もうそれを引っ込めてくれ、なんて事だ!、アルギニスは知らないうちにトンデモない人を敵に回したな、わかった早急に話を付けてくる!、しばらくここで待っていてくれ。」
慌ててフェルゼンは出て行ってしまう、残されたシノはシャインウルフ達を5体召喚する。
シノ「モンスターハウス・・・行くわよ。」
ハウスで待機していたモンスター達を半年も放置していたのだから労う為に、美味しい料理を作ろうと奮闘する。
シノ「ごめんなさい半年も留守にして、今から美味しい料理いっぱい作るから、少し待っててね。」
それからシノは詳しい説明をモンスター達に話した。
シノ「そんな訳で残りの欠片は幾つかは非常時の為に取っておくわね、残りは貴方達の戦力向上の為の装備を優先するわ、私は武器の小太刀に欠片を使って壊れないようしないと。
最後に相手のスキルに魔法、毒や麻痺、呪いを一時的に無効化する装飾を付けてもらうわ。
奇襲されない為に、気配感知つけてあるから、もう寝込みを襲われる心配もない、もちろん私のもある、今後は同じ過ちを繰り返さない為に常に護衛をついてもらうね、・・・・私の鎧作るのに素材が足りないから諦めるしかないわね~、その分あなた達には期待しているわ、私は弱いからしっかり守ってね。」
モンスター達は首を縦に振り、シノが無事に戻ってきたことに喜んでいた。
一方フェルゼン
フェルゼン「父上、母上、かの眠り姫に交渉を取り付けることが出来ましたが、アルギニス王国が大変な事に、可能性としては蟲に蹂躙されるやも、彼女は幻の希少職召喚士かもしれません、正直な所ギフトの可能性もありますが、今は何とも言えません、ただ早急に転移門でアルギニスの女王に、謁見せねばなりません!」
バルク王「何?、急を要するのか?フム、謁見状を今すぐに用紙するでなしばし待て、ガント大臣聞いておったな?。」
ガント「はッ!すぐにご用意いたします。」
ガントは収納ボックスから木簡を取り出し謁見状書き、フェルゼン王子に渡す。
王妃セリーヌ「その急ぎよう、何か良からぬことが起こるのですか?、アルギニスが危ないとは一体どういう事態なのですか?詳しい話は後で必ずしてもらいますよ?。」
フェルゼン「勿論です、ただ今は急ぎ向かわなくては、父上、母上、ここにいる皆の者達よ、もう少しの辛抱だ、待っていてくれ必ず交渉を成功させる!それから眠り姫の名はシノミキハラ殿だ、今は少々立腹しておられる、詳しくは大臣から聞いてくれ、ガント、ミキハラ殿の経緯を、私は行く。」
早々に転移の間へ転移の扉をくぐり、アルギニス王国へ、ガントは国王夫妻にシノの経緯を説明という名の釈明をしている。
アルギニス城、謁見の間への入り口に扉前。
近衛「何者だ!突然の訪問無礼ではないか!どこの国の者だ名を名乗れ!さもなくば制圧させていただく!。」
フェルゼン「私はコンドラウ王家、第一王子フェルゼン・ゴルドラ・コンドラウである、王家のメダルと急を要する謁見状をコレに!、私はかの有名な眠り姫によって呪いが解けた、これが呪いの解けた私の本当の姿だ。」
近衛「大変失礼いたしました、謁見状とメダルの拝見仕る・・・間違いなく、しばしお待ちを、フェルゼン王子、呪いの解呪成功、心よりお祝い申し上げます。」
こうして謁見が叶ったフェルゼン、女王への謁見。
フェルゼン「女王陛下、急な謁見お目通りに感謝いたします、ゴンドラウ第一王子フェルゼン・ゴルドラ・ゴンドラウ、眠りの姫君により呪いが解けましてにございます。」
アルギニス女王「表を上げることを許す、フム中々の偉丈夫よな、かの美しき眠り姫の噂は聞いておる、でその女を抱いて呪いが解けたわけか?。」
フェルゼン「抱くことなく呪いが解けましてにございます、眠り姫はシノミキハラと言い、どうやらモンスターを召喚することが出切る様なのです、そして伝承に聞く白き狼、シャインウルフを呼び出し私に掛かっていた呪いを解きましてにございます。」
女王「何!?召喚士だと!あの英霊や、妖精、精霊、神獣、モンスターまでも呼び出す者か!何故そんな姫がソチの国にいる!いったいどこから来たのだ!。」
フェルゼン「失礼を承知で言わせていただく、女王陛下の納める国アルギニス王国からです、半年程前大量の食糧と希少な素材をこの国へ献上した者がいる筈です、身に覚えがございましょう?それは召喚士殿の所有物でございます。」
女王「なっ!まさかあれはやはり、あの空のモンスター共の素材であったか、あの者共何て事を仕出かしてくれたのだ~~~~~。」
フェルゼン「空のモンスターとは?まさか本当にあの空のモンスターの素材を?ではミキハラ様は本物の幻の召喚士様、それを俺は抱こうとした・・・・・ウワァァァァ!ヤラカシタ―!機嫌損ねちまった~~~~。」
王子と女王は中々立ち直れない、二人ともゲッソリとした表情のまま、話が進む、そこには威厳もクソもなかった。
女王「あれな、半年前冒険者が意気揚々と、自慢げに持ってきた物なんだな、だからな貴族の位を与えてやったんだな、でな素材研究機関に丸ごと送ったのな、報告を聞いたらな、あの空のモンスター達の素材だって言うんだな、だからそいつ等が召喚士だと思って公爵にしたのな・・・・それが嘘だったんだな、この責任どうとればいいんだな、素材はもう戻ってこないんだな、あの研究機関が手放すはずないんだな、更に研究するからと言って返して貰えてないんだな。」
女王は軽く現実逃避をしているようだ。
フェルゼン「俺は・・・なんてことを・・・偉そうにタメ口聞いてしまった、あまつさえ醜い俺が姫を抱こうと・・・なんて烏滸がましい・・・。」
コンコン。
?「謁見中失礼いたしま・・・・・・・これは一体どう言う状況ですかな?陛下?・・・・フェルゼン殿?何があったのですか?申し訳ございませんが詳しい事情をお伺いしたく存じます。」
入ってきたのは燕尾服を着た執事である。
執事「なるほど、ミキハラ様はあの幻のご職業召喚士であらせられると、そして白き狼シャインウルフ、召喚士様の傍使えであり、人を癒し呪い解く、アンデットは殲滅する、人の言葉を解す賢狼まさに伝承これにありですな、・・・陛下、フェルゼン殿良いご提案がございます、お聞きになりますか?。」
二人は下を向いていた顔を上げる。
執事「単純な話でございます、今回起こったことは悲しい事故でございます、そして事後でございます、陛下は素直に誠心誠意謝罪をするのがよろしいかと。
我が国の貴族もとい冒険者が仕出かした事ですから、罪状は調べれば上げればいくらでも出て来そうですねぇ。
食料に関してどれだけの物があったのかを事細かに調べ、軍を編成し回収に向かわせるしかありません、そこは責任と思って金銭で支払うか、騎士団を動かすしかありませんな。
希少な素材に関しては研究機関に「奪われたと言う事実」を申しあげた方がよろしいと思います、罪の擦り付け、押しつけとも言いますが。」
女王「フゥ・・・確かにそれならばこちらも、被害者と言えなくもない、安易に公爵にしてしまった妾の過ちだ。
その者達はプレゼントがあると、目隠しをし驚かせる為だと、方便を使えば引っ張れそうだな、その時は奴隷の首輪をプレゼントしてやれ。
フェルゼン王子、罪人はミキハラ殿にお渡しする、煮るなり、焼くなり、殺すなりしてくれと、そして妾も直接謝罪に伺う、一週間後そちらへ向かう、少しでも心証をよくしておきたい、よろしく頼む。」
執事「陛下、フェルゼン様、今回の事に片付けが終わりましたらミキハラ様を特別扱いしない方がよろしいでしょう、話を聞く限りですが召喚を隠しておられるか、騒がれるのを恐れている可能性がございますな、今まで通り普通に接する事をお勧めいたします、下手な挙動は気取られます、何しろシャインウルフは鼻が利きますから、態々劇物をつつく様な行為はお止め下さいませ。」
フェルゼン「わかった忠告感謝する、罪人の話と、食料、素材の話をしておきます、一週間後お待ちしています、では失礼。」
フェルゼンはシノに、報告するため転移の間から国へ帰っていった。
執事「陛下台風一過でしたな、今回は即時動いた方がよろしいと考えます、何より相手は空のモンスター、過去にアレを相打ちで倒せたのはたった一人の幻の召喚士でございます。
また新たに表れたあのモンスターは、おそらく幻の召喚士でしか倒せないでしょう。
今は戦争をしている場合ではないのですが、残念な報告があります、ハウラー帝国が他国に対し侵略を開始、2ヶ月でユリーシア亜人国併呑、4ヶ月後ライザック獣王国家、併呑されましてにございます、国王と王子は処刑されております、ここ半年の出来事でございます。
王妃、王女はハウラー皇帝に献上され、同様に逃げ遅れた女は、高官や兵士共の慰み者となっているようです、自殺できないように奴隷の首輪で縛られています。」
執事(ん?ハウラー?シノミキハラ・・・・・・・・シーノ・ミキ・ハウラー?まさかあり得ません、あの方は8年前に亡くなっているはずです。)
女王「何とむごいことを、ベレンスト共和国女王の、次女もハウラー帝国の伯爵に嫁いでいた筈、好色な皇帝の事だ、アレも無事とは思えん。
ベレンスト女王も今頃娘の事で気を揉んでいることだろう。
難儀なことだのう、妾も他人ごとではないが。
我が国の長女ミヤも今頃は・・・・・ック、私が不甲斐ないばかりに。
今や奴らは妾やベレンストにとって不倶戴天の敵よ。
何れその代償を払わせてやる。
食料は戦災時の孤児院に渡してしまった、金銭で払うしか方法が思いつかん。」
執事「ご心中お察しいたします。」
それから3日後。
シノ襲った襲撃者達は奴隷となり、希望通りシノに献上される、食料に関しては孤児院の戦災児に渡してしまったと、素直に誠心誠意の謝罪を受ける。
シノ「なるほど・・・それじゃ仕方ないか、素材は研究者達をキッチリ何れ締め上げるとして。
この襲撃者は殺すわね、生かしておいても碌なことしないでしょうし、じゃさよなら。」
猿轡をされている元襲撃者は、あっさりとその命を絶たれる。
それを見ていた
ゴンドラウ王家とアルギニス女王は肝が冷え切っていた。
システム「おめでとうございます、新たなモンスター、人類種が登録されました。」
シノ(はぁ?人類もモンスター扱いってどういう事なのよ?やっぱりこの世界色々可笑しいいわね。)
シノよ。人類も登録されたな、どうするんだ?。「は?私を襲ったんだから、使い倒すに決まってるじゃない。」
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