第31話【白雪花音の記念配信①】
「みんな~聞こえてる~?」
ついにやってきた花音ちゃんの登録者百五十万人突破記念配信。
登録者百五十万人はブイプロだけでなくVTuberとして初めて達成された偉業だ。
配信が始まったばかりだというのに既に同接は十五万人を超えている。
「まずは登録者数百五十万人、本当にありがとう! みんなのおかげでここまで進んでこれたし、楽しくVTuber活動ができました!」
:¥15000 百五十万人おめでとう!
:¥8000 次は二百万人だね!
:¥12000 デビューからずっとファンだから凄く嬉しい!
:¥50000 これからもずっと最推しです。
「今日は夜まで沢山の企画をするから是非最後まで見て言ってね! 最後には重大発表もあるからね!」
:重大発表なんだろう。
:新衣装とか?
:オリジナル楽曲かもしれないぞ。
:¥12000 記念グッズ告知待機。
こんなにコメントが早く流れていくなんて見たことがない……読もうとしたら直ぐに画面から消えてしまう。
SNSのトレンドには花音ちゃんの名前が一位になっている。
それほど凄い事を花音ちゃんは成し遂げたんだな。
「それじゃあ早速一つ目の企画に移りたいと思います! 一つ目の企画はこちら!」
そう言うと画面に大きく【先輩なら花音の事なんでも知ってますよね?】と表示された。
「はい! という事で一つ目の企画は花音の事をどれだけ知っているかのチェックになります! そしてコラボ相手はブイプロの一期生の先輩方です!」
「は~い。ブイプロ一期生の
「同じく一期生の
「花音とは初めてのコラボになる
「同じく花音とは初めてのコラボとなる
:一期生皆集まるの結構久しぶりじゃね?
:一回目の企画からめっちゃ豪華じゃん。
ブイプロの一期生は活動はしっかりしているが、こうして四人全員が集まって配信をすることは滅多にない。
「先輩方今日は来てくれてありがとうございます!」
「何言ってるの~可愛い後輩ちゃんの記念配信なんだもん。来るに決まってるよ!」
「これ一位になったら何かご褒美とかってあるの?」
「勿論です! 一番花音の事を知ってくれている先輩にはこの世に一つしかない直筆サイン入りの花音のデスクマットをプレゼントします!」
:ちょっと今から俺も参加して良いか?
:¥10000 参加費です。
:百万払うよ。
「それでは一つ目の問はこちらです。【白雪花音がブイプロに入って初めて出したグッズは缶バッチ、箔押しポストカード、アクリルスタンド、タペストリー。そしてもう一つは何?】です。因みに問は全て雫ちゃんとアリスちゃんに考えてもらいました」
:全部買ってるから余裕。
:今でも使わせていただいてます!
:ずっと愛用してる。
「えーっとなんだっけな。」
「ルナは勿論全部購入したから分かっちゃったよ~」
「え~、でもアクスタも缶バッチもタペストリーも出てるから日常で使えるやつっぽいんだよなぁ~」
「これ俺は分かったよ。これ見て俺もこのグッズ出したいって思ったやつだから」
「それでは回答が揃ったので皆さんの回答を見ていきたいと思います」
月宮ルナ:モバイルバッテリー。
白百合乃愛:モバイルバッテリー。
柊木四葉:タンブラー。
氷室冬弥:モバイルバッテリー。
「四葉先輩だけ回答が違いますが、正解は――モバイルバッテリーです! 因みにタンブラーは雫ちゃんの初めてのグッズですね」
「そう言えば四葉って雫ちゃんの事推してたもんね」
「推してたっていうか話が合うなって思ってるだけだって!」
「もう、照れなくても良いのに~」
:何それ初耳なんだけど。
:四葉、あんな子がタイプなのか……。
:雨宮雫✓ あんな子ってどういう意味かな?
:皆静かにするんだ。雫ちゃんに監視されてるぞ!
:黙ってれば美少女なんだけどなぁ~。
:雨宮雫✓ 喋っても美少女だろ! 声可愛いだろ!
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