第32話【白雪花音の記念配信②】

「それでは二問目に参りましょう! 【白雪花音が一日だけなってみたいブイプロメンバーは誰?】」


:ブイプロメンバーか~。

:ブイプロメンバーじゃなかったら彼方一択だろうな。

:彼方になって花音ちゃんを襲ったりしそう。


「ルナはもう決まったよ! もうこの子しか居ないって思ってる」

「花音ちゃんにはない特技とか持ってる子だろうから~あの子かな」

「皆さん回答揃ったので見ていきたいと思います!」


月宮ルナ:夢乃歩夢ちゃん。

白百合乃愛:燈火幽奈ともしび ゆうなちゃん。

柊木四葉:天音詩音あまね しおんちゃん。

氷室冬弥:神楽緋呂斗かぐら ひろとくん。


「皆さんバラバラの回答ですね。では一人ずつ理由を聞いていきたいと思います! まずはルナ先輩から。どうして歩夢ちゃんだと思いましたか?」

「歩夢ちゃんは料理が上手だから好きな料理を好きなだけ作って好きなだけ食べれるから!」


:確かに歩夢ちゃんになれば美味しいご飯食べ放題だな。

:でも花音ちゃんも料理上手だしな~。

:一日だけ男の人になってみたいって言ってた記憶はあるけど……。


「なるほど~。じゃあ乃愛先輩はどうして幽奈ちゃんたと思いましたか?」

「花音ちゃんはホラーゲームとか怖い系が大の苦手でしょ? でも幽奈ちゃんはホラーとかビックリ系でも全然怖がらないから幽奈ちゃんになってホラゲーするのかな~って思って」


:乃愛ちゃん分かってないな~。ホラゲー苦手な人はそもそもホラゲーの事なんて考えてない。

:花音ちゃんは平気な人と変わってでもホラゲーをしたいなんて絶対思ってない。


「じゃあ四葉先輩は何故詩音ちゃんを?」

「ブイラブで一番歌上手いからって凄く単純な理由。花音歌うの好きって言ってたから」


:詩音ちゃんの歌声マジで唯一無二。

:初めて詩音ちゃんの歌聞いた時鳥肌ヤバかったもん。

:早口の歌詞も歌えて音域も広いのガチで尊敬する。


「花音の好きな事ちゃんと把握してるの偉いですよ先輩! じゃあ最後に冬弥先輩は何故緋呂斗くんを?」

「一つは単純に異性になってみたいのかなって思ったのと、二つ目は花音の最推しの彼にビジュアルが一番似てる人を選んだ」


:確かにちょっと似てるかもww

:でも彼方に比べてポンコツではあるけど。

:神楽緋呂斗✓ 全然ポンコツじゃないです! 天才です!

:ブイプロ学力テスト16人中14位の人の言葉じゃない……。


「なるほどなるほど。では正解は――――雨宮雫ちゃんです!」

「えー! 意外かも」

「なんで雫ちゃんなの?」

「一日で良いからお嬢様の生活を経験して見たくて雫ちゃんにしました!」

「そういう事かぁ~確かに乃愛もお嬢様の生活してみたいかも」


:そういえば雫ちゃんってお嬢様だったな……。

:あれがお嬢様って普通思わない。

:雨宮雫✓ あれって何かな? 正真正銘のお嬢様なんですけど?

:未だ信じられない。


「それでは続いての問題はこちら【白雪花音のフェチは何?】」

「これは流石にルナ分かるよ」

「乃愛も分かるかも」

「お~、この問題は皆さん書くの早いですね」

「因みに一個だけなの?」

「はい、一個だけです! ……もう皆さん回答揃ったので見て行こうと思います!」


月宮ルナ:声。

白百合乃愛:声。

柊木四葉:手。

氷室冬弥:腕。


「いやー、お二人さん花音ちゃんの事本当に理解してる?」

「いやいや女の子ってゴツゴツした手が好きってよく聞くやん」

「え、俺よく聞くの腕なんだけど」

「もう男子組しっかりしてよ。ちゃんと花音ちゃん理解してあげて」


:女子組めっちゃ自信満々やん。

:男子組がんばれ……。


「それじゃあ正解は――声です! ルナ先輩と乃愛先輩流石です!」

「ふふーん。花音ちゃんの配信はちゃんと見てるんだから」

「花音ちゃんの最推しの人の好きな所で声って言ってたもんね」

「四葉先輩まだ一問も正解してないじゃないですか! 花音の事興味ないんですか?」

「違う違う。興味はあるよ。ただ難しいだけだって」

「いやいや、これはサービス問題だよ。だって花音ちゃん配信で結構言ってるよ?」

「もしや花音ちゃんの配信ちゃんと見てないな?」


:四葉には雫ちゃんという本命が居るからな。

:雫ちゃんに負けた花音ちゃん。


「だから違うって! 雫ちゃんも花音も猫鈴の配信もちゃんと見てるって」

「因みについ最近楽屋で四葉が動画サイト開いているところが見えたんだけど、お勧めが全部雫ちゃんの配信と切り抜きだったよ」

「おい! 何盗み見てんだよ!」


:これはもう言い訳できないな~。

:認めるしかないな。

:雨宮雫✓ 先輩連絡待ってま~す♡


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る