2025w30 7月の第3月曜日
夏休みに入り、選挙も終え、夏本番ですね。
皆さま、溶けておりませんでしょうか? まだ原型を保っていますか?
今週日曜日は『海の日』でした。言わずと知れた日本の祝日です。
ですが、奈良県には海がありません。これまで繰り返し話題に上げてきた通り、山と川の方が生活のすぐ側にあります。身近で、歴史や文化が育まれてきた環境そのものでもあります。
そのため、奈良県では7月の第3月曜日は条例で『奈良県山の日・川の日』と制定されています。
ご存じでした?
学生時代は高知県の山寄りの場所に暮らしながらも、南へ車で20分走れば海に出られたので、何はなくとも水平線を見に行ったり、部活のメンバーで熱帯魚のいるダイビングスポットへ海水浴へ行ったりしました。
以降も、「どうせ旅に出るなら海の側に行って美味しい海鮮を食べたい」とはいつも思うのですが、実は夏でも「海に入りたい」とはあまり思わないのです。
だって海って海抜0メートルだから気温は高いし、夏の砂浜って超絶熱いし、海水ってベタベタするし砂落とすの面倒でしょ?
……って、文句言ってみましたが、結局のところ不慣れだからだと思います。
だから学生時代に海へ行ってたのって、みんなが盛り上がっているから、自分もそうするのが楽しいものだと思い込んでいたのでしょうね。
だって聞けば、海の近くの学校だとプールはなくて海で水泳の授業をするとか、
でも実際は海まで行っても、私自身はどうやって遊べば良いのかよくわかりませんでした。
いや、泳げはしますよ。バタフライ以外なら。
しかも何故かダイビングのライセンスまで持っています(と言ってもオープンライセンスだけですけれど……)
でも海は波があるし、生き物の気配が多すぎてなんだか怖いのです。
結局のところ、私の海の楽しみ方は砂浜でビーチコーミング(漂流物学会なんてものまであるんですよ)をすることに落ち着きました。まあ、これは海水浴客の多い夏にはあまりやりませんけどね。
川と言えば、実は京都で働いていたこともあり、等間隔に座る人たちで有名な鴨川沿いを自転車で走ったりしたものです。(段差や砂地の区間もあって、それほど快適ではなかった……)
夏場、そんな鴨川に入っている人を見かけたりもしました。
鴨川周辺って、人それぞれ色んなカルチャーを思い思いに楽しんでいるイメージなのですが、行水もするのだなあと羨ましく思ったものです。
だって夏の京都って地獄の暑さなんですもん。盆地だから。
そりゃあ入りたくなるよねえ。
ただ、奈良では家や店の多い街中の川に入る人は居ないので、ビックリしました。
少なくとも奈良県北部を流れる大きめの河川では見かけない気がします。護岸整備されちゃってますし、入ってはいけないと書いてあるところも。
もしかすると、ローカルでは入れる場所もあるのかもしれませんが。
泳いで遊べる川として近いのは、奈良の北部と南部を隔てると言われる大和川あたりでしょうか。もしかすると京都との境あたりにもそのような川遊びスポットがあるかもしれません。
生駒市の北部・西部は山と田畑が多いので、そこらに水路や池、小川があります。
そのため子供の頃の私にとっては、近所の小川も遊び場の一つでした。タニシやサワガニを探しに石垣を降りて川底の石を返してみたり、石を積んで淀みと流れをコントロールしてみたり。
小さな川なので足首より上程度の水位で、浸かれるほどではありませんでしたが、夏には自然の水に触れたくなったものです。昔は蛍も居ましたが、市によってのっぺりしたコンクリート水路に作り替えられてしまって以来、見かけなくなってしまったのが残念でなりません。
もう少し山寄りへ10分ほど行けば見られるところがあると、最近地元の人に教えてもらいました。
ですが基本的に街灯が少なく夜は真っ暗なので、わざわざ行くことはありません。今でも家のそばで見られる人は良いなあと羨ましい限りです。
ちなみに私が奈良県南部の山や川に、度々足を運ぶようになったのは大人になってからです。だって実に行動範囲が狭く、公共交通に疎い子供でしたから。
自由になる交通手段を手に入れた学生時代に大いに行動範囲が広がりましたが、その頃は高知県に居たので、中四国地方が先に私の庭になりました。
当時の近しい人間が高知県の山の方(
夜には「空飛ぶハンカチ」ことモモンガが飛翔しているような環境です。
そんな時間の中で、山の水ってほんとに冷たくて気持ち良いと感じるようになりました。
高知県にいる間に、仕事でも山に入ることがありました。
一度だけ、奈良県十津川村(日本で一番大きい村)へも出張したことがあります。
そして関西に帰ってきて、いつの間にか山歩きをするようにもなって、奈良の南部、紀伊半島の地質や山や川の雰囲気が四国山脈と似ているなと気づいてからは、なおのこと意欲的に足を運ぶようになりました。
奈良の南部・東部を『
一度地元を離れて外から眺めたからこそ、山と川で織りなされる
尾根に連なる鉄塔が見えると「帰ってきたな」としみじみと感じる生駒山、密やかに滝の行場があったりする生駒山も、改めて「もっと知りたい」と思う対象になりました。
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