万年補欠の下克上!(第5期)ー「最低スキル」支援魔法(対単体)で異世界追放された俺(元野球少年)が再転生してMLBで最高峰(三冠王)目指したるわwww
001 (side:健)かつて「底辺」勇者だった俺は。
万年補欠の下克上!(第5期)ー「最低スキル」支援魔法(対単体)で異世界追放された俺(元野球少年)が再転生してMLBで最高峰(三冠王)目指したるわwww
風庭悠
001 (side:健)かつて「底辺」勇者だった俺は。
平成24年(皇紀2682年)2月15日(水)
久しぶりに前世の夢を見た。
前世の俺は魔王討伐のためにとある異世界に「
もっとも俺たちの場合の「クラス」は「学級」ではなく「野球部」だったが。
基礎体力はそれなりにある運動部員ではあったが、すぐに戦闘に臨めるわけじゃない。たとえ魔物とはいえ生きているものから命をいきなり平気で奪えるのはかなりのサイコパスと言っていい。よって勇者だが最初は訓練だった。
「普通な子」だった俺たちに
俺に与えられた
しかもレギュラーメンバーには「
当然のことながらチームから俺は早々に「いらない子」の烙印を押されてしまったのだ。
よって死んだ魔物の腹を裂いて魔石を摘出する作業はもっぱら俺の作業に。数が多いと時間もかかるし臭いもキツい。(魔石は売ってメンバーの「遊興費」に充てるためだ)サンマのつぶらな目にすら包丁を入れるのをためらうレベルだった俺は慣れるまではなんども不快感で吐いてしまった。
そんな俺を手伝ってくれたのは幼馴染で野球部マネージャーとして俺たちの転移に巻き込まれた
「まー
亜美の楽観的な態度にはずっと助けられてきた。
「健、キミの魔法にも強みがあるんだよ。効果範囲は狭いんだけど効果が表れる確率も効果レベルも高い。質より量で押される戦況では確かに非力だが、討伐が進めば進むほど我々の前に立ちはだかる高位の魔物たちを相手にするとき、キミの力が必要になってくるはずだよ。」
ケントの「視点を変える」アドバイスは俺の心に沁みるものだったのだ。
異世界の生活はつらいことが多かったが学んだことも多かった。
目を醒ませば朝4時59分。目覚まし時計が鳴る1分前。俺はベッドから降りると水分を補給。床に敷いたマットの上でストレッチを始める。これは4歳の時から始めた
今日からスプリングトレーニングが始まる。
俺の名は沢村健。21歳。MLBタンパベイ・レイザース所属の野球選手だ。
前世の俺は無名の公立高校野球部でもレギュラーにもなれない補欠選手。軟式の少年野球、中学の軟式野球部時代も含めればまさに「万年補欠」選手。この物語はそんな「しがない」一般人に過ぎない俺がが異世界で得た「底辺スキル」と前世で味わった悔しさを燃料にした「ド根性」を手にし周りの協力も得ながらこの野球の世界の頂点を目指す「下克上」の物語である。
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このシリーズの基礎知識(主に初見読者様むけ)
《登場人物の紹介》
ダルトン・
ケント・バーナード。51歳。身長185cm。健とは前世(異世界時代)の時からの付き合い。健の野球選手としての成長のために様々な環境を備え、現在は代理人。
ケント・バーナードJr.。21歳。身長210cm。ケントの息子で健とは中学生時代からの親友。プロテニス選手。現在世界ランク8位。全米OPを制し永らくスター不在だったアメリカテニス界のスターになった。
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