第2話

「つっっっっかれたーー!!!!」


お昼休みに立ち入り禁止の屋上で叫ぶ日課は変わらない。


ただ2つだけ変わったことがあるとすれば、手元にあるお弁当と、


「辞めればいいのに」


そう言って壁にもたれて座っている凪央の存在。


「辞めれるわけないでしょ。学年変わるまでは」


「相変わらずバカ真面目だね」


「そういうキャラだから」


「ふっ、苦労するのにね」


クスっと笑う凪央は、いつ見ても余裕があって、何より甘い。

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