第31話  面白いからだよ

葵と奈緒ちゃんは手をつないでハーパーランドに到着した


「ねえ、奈緒ちゃんどっかで休憩して暗くなってから

 観覧車に乗らない?」

「うん♪いいね。そ~しよ♡」


「じゃあ、観音寺屋でチーズケーキ食べようよ」

「それ、好き♡」


そして、葵と奈緒ちゃんは高校一年生の

初々しいカップルらしい会話を楽しんだ


優しく、穏やかな時間ほど、時間の経過が早く感じるもので

日も暮れ、辺りが暗くなりはじめた


「ねえ、観覧車に乗る前に便に行ってみない」

「うん、いいけど。手紙でも出すの」

「内緒」


愛の郵便ポストで奈緒ちゃんが手紙を投函するように

ポストに心の手紙を出した


葵「何もいれてないじゃん」

奈緒「入れたよ♡」

【私(涼音)の気持ちが伝わりますように】」


このポストから手紙を出すと、恋が成就すると言われている


鈴丘市シンボルの電飾が灯りをともし

港タワーがライトアップされ

ハーパーランドの灯りが海を照らし


想いを伝えるには最高の舞台

プラス、忍びが6名


二人は観覧車に乗り込んだ

「奈緒ちゃんは高い所は大丈夫?」

「ちょっと怖いけど、あーちゃんが守ってくれるから大丈夫」


「きれいだね」

「うん」


二人が乗ったゴンドラが頂点に届いたとき


「なお」 「あお」二人が同時に話し掛けた


「ごめん。オレから言っていいかな」

「うん」


「奈緒ちゃん・・・いや、スズ」


「オレはスズが好きだ」


「うん(涙)」


涙を流す涼音を優しく抱きしめる葵


すると二人の後ろのゴンドラから歓声が上がり

ハイタッチやガッツポーズをして大騒ぎをしている


「いつ気が付いたの?」

「豆が教えてくれた」


「豆?」


「手をつないだろ

 スズの投球スタイルで、出来る豆だよ

 その豆は和太鼓じゃできない」


「やっぱり、野球ばかだね」

「スズだって」


「隠れて練習しただろ、その豆は」

「ばれた」


「監督として言う

 オーバーワークはダメだぞ」

「うん」


照れながら

「自主練はオレを誘えよな」


そして、観覧車が降車口に近づいたとき、

二人の顔が重なるのが見えた気がする


後ろのゴンドラからは悲鳴と歓声が上がった


するとその時、

「てめぇー!どこ触ってんだよ!(怒)」

ぱこーん!

「アヘ くまちゃん」

ぱこーん パッシ! パチーン! アヘ


両頬りょうほほに紅葉マーク、

頭に二段のたんこぶ、

両鼻にティッシュの葵、鬼の形相ぎょうそうの涼音


二人がゴンドラから降りてきて

係員【え?・・・大丈夫、この男の子?】


そして、後ろのゴンドラから興奮した6人が降りて来るのだ

葵「倫子先生、晴輝に海! 何やってんだ」

涼音「美玖、結衣、飛鳥! 何やってんのよ」


奈緒ちゃんが涼音であることを見破った飛鳥ちゃんが

「何か起きるわよ!」と集合を掛けて、2人を尾行していたのだ


だが、ぼっこぼこの葵を見て

6人「あれ?何があった!?」


美玖「あんたら、いい雰囲気だったじゃん?」

結衣「抱きついてチューしたよね?」 ←直球勝負でんな。。。


涼音「こいつ、胸が本物かどうか確かめるとか言って、

   胸を触ったんだぞ!」

葵「だって、クッション入れてるって言ってたから♡」

飛鳥【本物だったんだ。。。負けた】


涼音「じゃあ、今日の柄は?」

葵「子熊ちゃん♡」


涼音「しっかり、見てやがるじゃねーか!

   このエロばか野郎ー!」


奈緒ちゃんが涼音ちゃんと分かってエロのリミッターが

解除された葵やで~


6人「やっぱり、二人は今まで通りでいいよ」


葵・涼音「なんでだよ!」


「面白いからだよ」


お幸せに♡

~第1クールはここまでです♪~

いよいよ、全国大会やで~!

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