第32話 冒険者ギルド1

なんか、ここにたどり着くまでに面倒くさいことばかりあったけど、やっと、冒険者ギルドにたどり着いた。


ファルスさんを連れて、ギルド内に入り、ぐるっと見回して、受付の位置とか、依頼表の位置とかを確認しながら、周りの冒険者を確認する。


それほど、強い人はいないな。もっと、すごい人がいるかと思ったのに。

まあ、面倒くさい感じの人たちはいるっぽいけど、そういうのは別に対処するとして、受付に行きましょうかね。なんか、あるあるな感じで、美人さんのところには行列ができており、眼鏡をかけたインテリちっくなお兄さんの所には並んでないな。


まあ、行列に並ぶ趣味はないので、お兄さんの所に行く。

お兄さんが、「今日はどのようなご用件でしょうか?」と言ってきた。

「すみません。門番さんから従魔の登録をするには、冒険者ギルドに行けと言われまして。従魔登録するときの条件とかありますか?」

「そうですね。まず、冒険者登録をしていただき、その後、従魔登録という流れになります。」

「なるほど、では、質問なんですが、僕自身は、この後、薬師ギルドへ登録予定なのですが、冒険者ギルドと薬師ギルドは一緒に登録できるものでしょうか?」

「はい。結構、別のギルドと一緒に登録されている方々はいらっしゃいますよ。何の問題もありません。」

「そうですか、でしたら、冒険者ギルドに登録しますので、お願いします。」

「では、こちらに必要事項を記載していただくのですが、念のため確認ですが、おいくつですか?成人していないと、ギルドへの登録はできませんので。」

「あ、大丈夫です。先日、13歳になりましたので。」

「でしたら、大丈夫ですね。代筆もできますがどうしますか?」

「いえ、文字は書けるので、大丈夫です。」


必要事項を書いていく。

まあ、最低限で良いよね。

名前と特技、出身地は、あれ?あの村の名前覚えてないや。まあ、別にいい。過去の場所だから空白で。一応、必要事項を記載して提出した。


「では、マルスさん、こちらの水晶に手を置いてください。」


鑑定してみると、鑑定水晶とか書いてある。

(ファルスさん、僕の能力って、この道具で表示される?)

(いや、お主の偽装レベルだと、騙せるだろう。)

(じゃあ、成人したての人レベルの能力で偽装して、、、こんな感じかな?)


水晶に手を置くと、文字が浮かび上がってきた。

名前:マルス

職業:薬師、回復師

魔法:回復魔法

特技:棍棒術、採取、調薬、錬金術

従魔:ファルス(シルバーウルフ)


(あまり詳しく出ないんだね。)

(裏ではもう少し詳しく出てるかもしれないから、油断するなよ。)


「これでいいですか?:

「はい。大丈夫です。では、ギルドタグを作りますね。」

少しピカピカしていたら、ケリオンさんたちの持っていたタグが出てきた。色は違うけど。

読んでみると「マルス F級冒険者」と書いてあった。


うん、狙い通り。


「では、従魔登録もお願いします。」

「はい。シルバーウルフが従魔になっていますね。では、こちらに、従魔とのつながりを意識しながら、魔力を流してください、、、できました。この従魔のしるしは見える場所につけておいてください。そうしないと、討伐されても文句は言えませんよ。」

「はい、分かりました。」

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