4月第4週 植樹災
前週に父が遠方より来てくれたおかげで、無事に窮地を脱することができたと書いた。
実際にその通りに今日も生き延びているわけで感謝である。
さて、おかげで畑作りは順調に進み、どうにか形になってきた。
途中でいつもお世話になっているワイナリーでの瓶詰の手伝いやお隣さんの米の種まきの手伝いへ出かけた。
どこもみんな人手不足で今を生き延びるので必死なのが現状だ。
お互いに助け合えれば良いが、仲間内だけではそのうち共倒れになるだろうから外部から新たな力が必須になるだろう。
なにはともあれ、米の苗づくりの準備は無事に完了できたわけだ。
しかしながら、昨今の米の値上がりも米農家の現場には何も還元されることもなく、現状でも今を生き延びるだけで精いっぱいだ。
個人の零細農家は土地を手放し、大規模農家に徐々に集約はされている。
だが、最前線に立つ人々は70代ばかり、農業収入だけでは生活が苦しいので後継ぎの大概は外に働きに出ている。
農業法人にしたところで、補助金なしで経営が成り立っている企業はほんの一握り、10年後の未来は暗いことははっきりと分かる。
それはそれとして、僕自身自分が今を生きるだけで精一杯、風が吹けば簡単に飛ばされる新規の零細個人農家なのだ。
世界情勢や日本の将来どころか自分の年越しですら無事にできるか分からないわけだが、今は切り替えて目の前のことをやっていこう。
そんなわけで、畑の形になってきたので、苗木を植える準備をしよう。
昨年は突貫工事で苗木の植穴を開けてしまったせいで、地盤沈下してその後始末にひどい目に遭ったと書いたと思う。
今年はその教訓を活かし、従来の方法でスコップで穴を掘ることにした。
時間と体力は消費するが、父が老体に鞭を打って働いてくれたおかげで大体は掘ることはできた。
土曜日に苗木を7割がた植え、残りは後日植えることにしよう。
さて、4月26日(土)に予定していた植樹祭であるが、昨年の収穫災に引き続き誰も来なかったので、タイトル通り『植樹災』となった。
これは想定内だったので、目の前の作業に集中しようじゃないか。
どうにかこうにか、無事に日が暮れる前に予定通りの苗木は植え終わった。
とりあえず最低限だけは終わった。
今はできることができた、それだけで良しとしようじゃないか。
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