第3話 俺の爺ちゃん達
俺の曾祖父ちゃんは、ちょっとした有名人だ。教科書にも載ってる。「始まりの五人」と言って、テストに出るやつ。それで祖父ちゃんや父ちゃんは色々言われて嫌だったらしいが、俺の代になるとよっぽどのことが無いと、家族だとはまずバレない。なんせ苗字が「鈴木」だから。
曾祖父ちゃん達が何をしたかというと、この世界に本物の「魔法」を
曾祖父ちゃん達の通ってた高専には銅像があるんだって、そのせいで恥ずかしいからと卒業後は、五人の誰も母校に近寄らないんだそうだ。その気持ち、俺にも分かる。
その高専は、今では日本初の魔法高専になっている。普通の専攻の他に紋様や魔法の杖の専攻もあるそうだ。
魔法なんか、俺の生まれる前からあるし、普通に発電所なんかで使われてるし、車は魔法で走っているし、小学校で魔法の杖の使い方習うから、何が、凄いのか俺よくわかんない。
曾祖父ちゃんは、言葉が少ないタイプだけど、昔から面白い話を色々してくれた。そのせいで俺、曾祖父ちゃんのこと、ずっと小説家か漫画家だと思ってた。
曾祖父ちゃんの話、宇宙船の乗員や王子や獣人が出てきて面白かった。俺のお気に入りは、王子だな。ドラゴン退治の話は笑っちゃった。
だから小学校の授業で、曾祖父ちゃんの正体を知ってビックリした。
でさ、ヒロ爺なんだけど、親戚でもなんでも無いのに曾祖父ちゃんと良く一緒にいるよなあと思ってたら、幼馴染なんだって。俺、幼馴染は可愛い女の子が良いな。
ヒロ爺は、
「クックック、我がケラウノスにひれ伏すが良い」
とか言うので、この人大丈夫?と思ってた。曾祖父ちゃんが言うには、厨二病?が治りきってないんだって、もう70越えてるのに変な人だよね。
最近は、二人して「威力可変の万能の杖」を作ろうとしているんだって。今の杖って単機能で出力固定だから、出来たらきっと便利だよね。
それから曾祖父ちゃんの話に良くでてくるヒルンドという人。古くからの曾祖父ちゃんの友だちで、魔法の杖の共同開発者だって。曾祖父ちゃんがずっとそう言ってきたんだけど、誰も見た人がいないの。なんか謎の人物ムーブでカッコいいと思ってた。
今回俺がお邪魔することになったのは、この人の家なんだ。何で、それが冒険なんだろう?と俺思ってたけど、マジで冒険だった。
宇宙船の話が、まさかの実話だったなんて……じゃあ、他の話も実話なの? 登場人物も全員実在の人物なの?
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