ちょっとお隣の未来異世界へ
青銅正人
冒険者デビュー?編
第1話 やって来た
「うわー、なんか安いSFっぽい未来都市だ……」
よく分からない金属っぽい外壁の建物が林立している様子を見ながら、俺はひとり呟いた。俺が立っている紋様の描かれた床もなんか金属っぽかった。
「よっ、俺がヒルンドだ。良く来たな。健太の孫」
茶髪の爺さんが、右手を軽く上げて声をかけてきた。爺さんは、なぜか灰色の作務衣を着ていた。全然、街の風景に合ってないなあと俺は思った。
「はじめまして、鈴木
「へー、健太の親族と思えないぐらい普通に喋るな」
ついて来いというので、紋様から出てヒルンド爺さんに付いて行った。
途中で、SFぽい青い光の通路を通らされた。
「SFの雰囲気出てるだろ? 一応検疫システムな、これ」
と爺さんは言った。
「雰囲気?」
「おう、本当は一瞬で検査できるし、消毒もナノマシンできるから、気づかれない間にできんだ。けど、やっぱ未来都市はこうでないとな」
爺さんが変なことを口走った。ヒロ爺と似た厨二臭がする。
ヒロ爺って言うのは、近所に住む曾祖父ちゃんの知り合いで万年厨二病の人、凄い技術者なんだけど。
通路を抜けて、会議室のような部屋に出た。
「で次は、お約束のシーンだな」
何か含み笑いをしながら爺さんは、壁の前の机で何かした。
「!!! ラピュ◯……」
「そこは、『◯ピュタは、本当にあったんだ』だろ。実際は『空中都市0◯8』風なんだがな」
爺さんが何か言ってたが、そんなのどうでも良い。
透明になった部屋の壁の向こうには、沢山のビルが建っている空に浮かぶ街、その下には緑のジャングルと光る海が広がっていた。その景色はゆっくりと流れ去っていた。凄い! RPGのオープニングみたい。
「ようこそ、『青の星』へ。そして我が始まりの街『ボォスィミⅡ』に」
爺さんが右手を横に伸ばし左手を胸の前に添え風景を背負って、自慢げに言った。
「あっ、今いるのが『ボォスィミⅡ』な。見えてる方は、『ボォスィミⅡ−β』」
と爺さんは言い足した。何か締まらなかった。
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