第3話

「う~ん」

窓から差し込む光によって目が覚めた。

ゆっくり起き上がって外に出られる支度だけしておく歯磨きと朝食を済ませ

私服に着替えたちょうどその時だった。電話の音が鳴り響く。

「なんだ?迷宮崩壊はこんな頻度では起きないはずだが」

迷宮崩壊は全迷宮で共通しているためどこかで起きたら少なくとも一か月は発生しない。どこかにある巨大な水源から水がどこかのダンジョンに流れすぎてあふれるというイメージならわかりやすいはずだ。

不審に思いながらも電話を手に取った。

「もしもし」

『もしもし?田中さんですか?』

はぁ、誰だろう女性の声に聞こえるが女性の知り合いなど今はほとんどいない。

それにも該当していないようだし、

「えぇ、そうですけど」

『こちらは清原明美と申すものですが』

なんだか嫌な予感がしてきた。なぜ俺のところにきた?彼女は突拍子もないことをすることで有名だ。そうならないことを祈るが,,,

「なんですか?」

『いやぁそんなに警戒しないでくださいよ、儲け話を持ってきただけですよ、ランカー一位さん?』

あっ、やばいっぴ。俺の個人情報って結構機密に分類されるんだけど⁉

俺は危機を感じて電話を切った。急いでドアを開けて逃げようとしてその前に感じた

嫌な予感を信じ、ドアスコープを除くと清原明美がドアの前で電話をかけながら「もしもーし」「もしもしぃ?」とずっと言い続けている。

俺は来た道を引き返し、リビングの窓に向かって走りそしてそのまま窓を突き破って,,,

飛行フライ‼」体が宙を浮き、そのままかなりのスピードで直進する。

道行く車を置いていき、自分の家もみるみる遠ざかってゆく。

後でごめんなさいしようと心の中で思っていると、頭をポンとたたかれる。

「誰だ?」そういって後ろを向くと

そこには見知った同業者がいた。

「あっ、亜夜じゃねぇか!なんでこんなところに?」

そう聞くと彼女はにやにやし始める。彼女がこうするときは大体ろくでもないことに噛んでいるのだ。そして案の定、

「清原さんからの依頼を受けたんだよね、君を捕まえるっていう」

俺はそれを聞いた瞬間に飛行にかける魔力を二倍にして彼女を振り切る。

つかまったらどうなることか,,,

だが彼女の能力は強力無比。俺よりも強い能力だ。

彼女の能力は「魔物軍隊モンスターアーミー」一度捕まえたモンスターを数十匹単位の軍隊として使役することができるというもの。しかもモンスターを捕まえれば捕まえるほどに軍隊も大きくなるVIP待遇だ。

彼女は最初からスロットルを飛ばしてきた。

「『召喚サモン‼「音速鳥ソニックバード」、「女郎蜘蛛」』‼」

彼女の足元に漆黒の体を持つ鷲のような鳥が数匹発生し、彼女の周りの「音速鳥ソニックバード」の上に「女郎蜘蛛」が乗ってこちらに向かって糸をはいてくる。

俺はそれを回避してさらに速度をあげる。これ以上上げたら町に被害が出るレベルまで上げた。それによって亜夜を少しずつ引き離すことに成功する。

しかし亜夜は絶望の言葉を口にした「『追加召喚モアサモン音速鳥ソニックバード」』、『召喚サモン「リッチ」』‼」

「はぁ⁉リッチだと⁉」

リッチとは不死になったことで無限の時間を手に入れて魔法を極めた魔導士のことである。もちろん様々な魔法が使えるわけで、そこには当然支援系統の魔法も含まれていて、強化されて、つかまりました。

そうして自分の家に引きずり戻された。テーブルに三人で座って話が始まった。

清原さんが発言したのは以下の内容だ。

・Vtuberになること(オワタ)

・活動は自由であること

・給料を払うこと

・強制はしないこと

・仲間と仲良くしてほしいこと

この5つを言われた。いや断れないけどさ、俺、Vtuberがどんなものかしらないんだよね。なんかかわいいし面白いからファンになっただけで、本当になんにもしらないんだけど?そう伝えたが当然無視され、ここに新たな「ライジングすたー」のVtuberが誕生する運びとなった。

名前は「サラリーマン田中」一般人を主張するVtuberである。

こうしてこの物語の幕は明けた。






____________________________________________________________________________前置きが長くなってすみません。ここからがスタートになります。

構想を考えながら、学校生活を行いながらとなりますので更新頻度が遅くなっても

ご了承ください。






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