第2話
「ふう...」俺は絶賛休暇を満喫していた。突発的な迷宮崩壊はあったが
死者0で建物などの損壊もなし。強いてあげるとするならば
俺の技による騒音と振動が苦情として市役所に届いたそうで
申し訳なくなってしまった。光輝たちは誰に助けてもらったのかわかってるのか⁉と
憤慨していたようだが、、、いや今はそれよりも「ライジングすたー」だ!
Vtuber事務所で現在有力と言われている事務所の筆頭として
「ライジングすたー」があげられる。多彩な人材を保有しており、
多くの視聴者を今も虜にし続けている事務所だ。
その社長として君臨しているのが清原 明美だ。
その彼女が今、仕事もないはずなのに張り切っているらしいのだ。
Vtuberたちはそのことを配信で話していたりしたので視聴者たちは
新しいVtuberの誕生かと騒いでいた。話をしているVtuberは結構いて
そのうちの一人である「久遠 亜衣梨」の配信が行われていた。
「はいは~い、久遠のリスナーのみんなぁ~?今日は〈under ground war〉
をやっていくよ~」〈under ground war〉とはいわゆるFPSゲームの一つで
フィールド上に散らばっている様々なアイテムを集めてキングおよびクイーンを目指すゲームだ。女性はクイーン、男性はキングを獲ることができる。
しかし当然ながら生配信を行えばゴースティングも出現する。
この「ライジングすたー」という事務所は最大手であるがゆえに敵が最も多いという
弱点をも抱えているだからこういう生配信企画を行うときにはゴースティングが多く発生する。その対策のために作られたのが俺を含む「
この「
目的として日々牙を研いでいる。今日の久遠さんの配信では俺が当番なので
さっそくugwにログインする。
そしてうまくタイミングを合わせて入室する。そして降下地点のランドマークのとなりのランドマークに降下する。久遠さんが下りたランドマークに10人近くいた。
そこまで激戦区でもないランドマークだからおそらくゴースティングだろう。
俺はアサルトライフルとショットガンの2つをもって急いでそのランドマークに向かった。そこの家の中では複数人が集まって武器を交換し合っている様子が窓から見えた。おそらくチーミング。俺は窓から迂回してドアから入り、スライディングを行いながら一人をショットガンで仕留める。被弾はピストル一発。もう一人、ショットガンで仕留めて離脱する。別の家の中に入るころにはHPがピストル一発でも死ぬレベルまで減っていた。
包帯を使ってフルまでHPを回復した後に窓から外を見ると先ほどの仲間がバラバラになって探している。そのうちの1人を窓からアサルトライフルで葬る。
もう一人を同様に葬るが、仲間が見えないことに気づいた二人がこちらへとやってくるがエイムを制御する練習を行ってきたことと俺のある「スキル」のおかげで瞬間DPSは二人がかりでもこちらのほうが高い。俺のHPがアサルトライフル6発分食らってHPが30、40%ぐらいになるころには二人とも沈黙していた。そして残りの四人は外野の俺に絡まずに直接狙いに行くことにしたようだ。ゴースティングによって
家を特定しその近くに陣取っている。至極当たり前の判断だが,,,
見えてる、見えちゃってるよ。なんか知らんけど大人数だから大丈夫だと思ってるのか木の裏とか非常に適当なポジションに陣取っていた。
ここまで来たから逆にしっかりしてほしさまで感じられるが家の屋根の上から一人ずつアサルトライフルで葬った。そして俺はゴースティングがいないか調査していた
仲間と連絡を取っていないことを確認したためロビーへと戻った。
ゴースティング野郎どもも一日一回きりと決めているようでむやみやたらにじゃまはしない(ほんとに何がしたいんだろうな)そうして俺は配信画面に戻った
田中:今日の業務は終了した。
:おつ~
:乙
:おつかれ
:いや~やっぱ枢機卿は違うわ
枢機卿とは俺の肩書きだ「
神官や大神官などが肩書きとして存在している。そのうちの一つだ。
:今日はやけに人数が多かったね
:ほんとにな
:なのに一回しか狙わない
:ほんとなんなんだろう
それはそうなんだよなぁ。とコメント欄のみんなとわいわい話しているうちに
試合は終盤へと差し掛かっていた。残り人数が五人となりその土地にいけなくなってしまうギミックである浸水によってもう残っている場所も酸くなってきている。
久遠のキャラクターの現在の武器構成はスナイパーライフルとショットガンだ。
久遠が走っていたプレイヤーにスナイパーライフルでヘッドショットを当てて
リスナーを驚かせると同時にどこで勃発していたか知らない1VS1で一人がやられてその直後におそらく漁夫にやられたようだ。つまり後は漁夫VS久遠のタイマンだ。そしてそれぞれが見合った瞬間にノンスコープのスナイパーが火を噴いた。
ヘッドではないが胴に当たりシールドを削り切った。相手もすぐに打ち返すが、
体力差に削られ切られて負けた。
田中:ナイスクイーン‼
:ナイス‼
:うますぎ
:ナイスクイーン‼
コメント欄が盛り上がる中、久遠は「今日はキリがいいのでここで終わります。
まったね~」画面内の体がこちらに向かって手を振る。
あぁ、これこれ!頑張ったことを感じられる,,,そうして俺は眠りについた。
配信が終了したのは8時だったのでご飯を食べ、風呂に入ってすぐに寝た。
明日にやってくる災難も知らずに,,,
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます