第34話:月面の戦い、パーラテンセイオー!
「諸君、前回の戦いはご苦労だった」
テンセイベースにて博士から労われる。
「いや、博士や永遠さんが援護してくれなかったらなあ?」
「灯希の言う通りだな、肝が冷える」
俺が清丸に問いかけると同意してくれた。
「マジでヤバかったっす、五倍っすからねサイズ差!」
「体格差や質量差はあるよね」
ボクシングのきびちゃん、柔道部の黄河さんが頷く。
「うん、博士たちはありがとうございます」
緑山さんが博士に礼をする。
「まあ、仲間だからな♪ 永遠君にも感謝だよ」
「博士、永遠さんはまだ宇宙ですか?」
「ああ、テンセイタートル改めテンセイパーラの開発でな」
パーラ、そう言えば魔王城ののっかてた巨大亀がそんな名前だったか?
魔王だった永遠さんと、俺の外部記憶装置のヒノエの言葉だが。
「宇宙でロボ作りって、スケールデカいっすね?」
「うむ、家のリンダよりも巨大になるとの事だ」
きびちゃんの質問に博士がザックリと返す。
「永遠ちゃん、何でそんなに大きなロボを作ろうとってサイズ差かあ!」
「タワマンロボ以上の大きな敵が、今後出ないとも言えないしね」
黄河さんが思い至り緑山さんが苦い顔になる。
「ああ、そしてテンセイジャーの基地も兼ねた移動要塞にする気らしい」
「もしかして、永遠さんは敵の本拠でも探して攻めに行く気か?」
「うむ、恒星間だけでなく多次元間航行もできるようにしたいらしい」
俺の言葉に博士が首肯する、攻めに行くのは面倒だぞ?
まあ、いつかは殴り込みに行かないといけないんだが。
「どうした灯希、何を考えている?」
「いや、敵地に攻めに行くってのが気乗りしなくてな」
正直に言う、守る為に戦うのは厭わないが殴り込みとか攻めに行くのは何か苦手。
防衛戦争は良いが侵略戦争はアカン的な?
「遠征って面倒だもんね、試合前に疲れるとかあるし」
「そうだよね、わかるけどいつかはやらないとね」
スポーツの試合で遠征経験ありの緑山さんと黄河さんが同意してくれた。
「ともせんぱい! そこは根性っすよ! 魔王討伐のクエストと一緒っす!」
「そうだよなあ、鬼退治に行くのと一緒だよな」
きびちゃんの言葉もわかる、いつかは征伐の旅に出ないといけない。
いや、あちこちの星や異世界を荒らして来た外道共を野放しにはできん。
「でも、流石に攻めに行くならヒーロー軍団を編成して行きたい」
「レイドボス戦だね♪」
ソシャゲ仲間でもある黄河さんが同意する。
「うむ、それは大事だな根回しは進めて行こう♪」
「灯希、成長したな!」
博士は同意し清丸が泣いた。
いや、俺だって戦は数だて勉強したよ!
「まあ、未来に備えて行くとして我々も月へ行こう」
博士が突拍子もない事を言いだした。
「えっと、月に何をしに?」
「勿論、月のドッグにテンセイパーラを見にだ」
「灯希、僕達も宇宙デビューだな♪」
「何、心配はいらない♪ リンダで宇宙に行けるし月面都市もある♪」
こうして俺達は、三日後に月へと行く事になった。
『『月面、来た~~~っ♪』』
宇宙服代わりのテンセイジャースーツで、全員でジャンプし記念撮影。
最年長の博士こと、ゴールドもノリノリで付き合ってくれた。
月面でジャンプはお約束。
周囲でロボにのり作業してる人達には呆れらてるんだろうな。
「地球が青いっすね♪」
「本当だ~~♪」
「ヤッホ~~♪」
「アオハルですわ~♪」
女子陣が地球に向けて叫び遊んでいる。
「何か、俺達いらなくね?」
「女子旅ならそうだが、違うからなレッド?」
「まあまあ、君達も楽しみ給え♪」
初めての宇宙は月。
日本の飛び地っである、巨大なドーム都市の一つツクヨミ市の外から地球を見る。
月では、各国がドーム型都市を複数作り実験的に人を住まわせていた。
俺達はテンセイリンダに乗って大気圏を突破し、月まで来た。
宇宙を鉄道で旅するって、アニメだけだと思ってたよ。
遊んでいたメンバーと合流し、ドームの中へと入る。
ロボットアニメでしか見ない感じの未来的なドッグ。
鎮座するのは超巨大な黒い亀型ロボット、テンセイパーラ。
「永遠さんよ、俺は良いのか?」
前世では敵だったんだが?
「良いよ~♪ 僕達は君を恨んで何かいないよ~~♪」
「うお、子亀が永遠さんから出てきた!」
黒く小さな亀が現れた、これがあのデカい亀の中身か。
「私達を魔王の呪縛から解放してくれたのです、むしろ感謝ですわ♪」
「実感がわかねえが、なら宜しく頼む!」
永遠さん達がそう言うならこれで手打ちだ、悩んでても進まねえ。
リンダさんは整備中で博士が付いている。
ゴールド抜きでテストをする事になった。
俺達は、テンセイパーラの中に格納されていた自分達の機体に乗り込む。
機内に浮かぶ、複数のホロスクリーンで状況を確認。
戦艦に積まれたロボの中にいる感じだ。
宇宙空間出でてテンセイパーラがまず人型モードに変形する。
黒くてゴツイ、背中に甲羅を背負った人型スーパーロボット。
タワマンロボよりもデカい。
続いて中の俺達のロボが移動して外へと飛び出す。
カタパルトで放り出されてから変形合体だ。
俺のフェニックスがパーラの頭を覆う兜になる。
タイガーは胸部、ケルピーは右足、カーバンクルは左足。
ケルピーの馬頭と、カーバンクルの兔頭が両足の爪先に来る。
動物のスリッパ履いたみたいなデザインだ。
左腕はハウンドの頭、右腕は黒い人の腕。
多分、右腕にリンダの蛇の頭が付くと予想。
「「完成、パーラテンセイオー!」」
亀の甲羅を背負し転生の王が降臨した。
合体したは良いが、誰と戦えと?
次元センサーやらレーダー類を確認、ヒット。
「ち、火星方面の空間に振動確認! 突っ込むぞ!」
『了解、亀ですが快速ですわよ♪』
亀の甲羅からブースターが展開し飛翔する。
宇宙空間を切り裂いて現れたのは、灰色の馬の頭蓋骨風の巨大な戦艦。
こちらが警告する前に、馬の鼻の穴みたいな所からビームが発射される。
『シェルシールド!』
ブラックの操作で惑星サイズの緑色の亀の甲羅模様のバリヤーが展開された。
『うげ! 主砲が霧散化されました!』
『なら突っ込め!』
どういう理屈か知らないが相手の通信が聞こえる。
「良し、俺が攻める! フェニックスストライク!」
お返しだと、巨大な火の鳥型のエネルギーを放出する。
『へ、そんなこけおどしが効くかよ♪』
うん、こう言う輩には返答しないでおこう。
謎の敵は、こちらの攻撃に耐えられると思ったのか?
バリヤーを張らず避けもせずフェニックスストライクの直撃を受けて、爆散した。
『馬鹿な宇宙海賊っすね、手ごたえがないっす!』
『同感だよね、宇宙から変な物が流れ着くね』
ピンクとイエローがため息交じりで語る。
一旦、月面に戻る俺達。
『レッド、レーダーの反応はどうだ?』
「感有りだよブルー、こちに来た!」
警戒をして索敵をかければ感知有り。
黒い穴を開けて月面に降り立つのはこちらと同じサイスの敵。
『ロボット、こっちと同じ!』
『五百メートル級ですわね、ド派手に参りましょう♪』
グリーンが敵に驚くのとは対照にブラックははしゃいでいた。
「よし、ぶちののめすぞ! 被害は出ないよな?」
『周囲にはドーム都市はないから暴れられれうよ♪』
「ならば、格闘戦だ!」
『げげ~~っ! ヒーロー側の超巨大ロボだと~~!』
相手の四角く黒い人型の超巨大ロボが両手の指からビームを放つ。
だが、俺達は機体にエネルギーを纏わせビームを弾きつつ鉄山靠を喰らわす。
『ぐわ~~~っ! 馬鹿な、何だこの強さは!』
吹き飛ばされる敵のロボ。
悪いが、そう簡単にやられるほど家のロボは弱くない。
「さらばだ宇宙の名もなき怪ロボット! テンセイビーストブラスター!」
パーラテンセイオーは吹き飛ばしてから姿勢を立て直した敵に止めを狙う。
機体にある全ての獣の頭から、ビームを放出する。
その一撃は、見事敵ロボットを撃破したのであった。
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