鳴海と僧兵(外伝)



「鳴海さんはいつも通りレアNPCを探してきてくれるかな?少し遠いんだけどD山で見たって情報があったか

ら引き入れることができるかどうか確かめてきて。」


 そう九条さんに言われてきた俺の前にはプロレスラーのようなガタイに百八十センチはあるであろう僧兵が薙刀をもって立っていた。まるで弁慶だな……。

「誰だ貴様は。何用でここに参った?」


「うちの城主にあんたを城に連れて来れないかって頼まれてね。どうだいうちの城に来れば強いヤツと修行し放題だし、三食昼寝付きだぜ!」


「ほう……強いやつがいるのか……ならば貴様が我に勝つことができれば同行してやろう。」


「やっぱりこうなるのか……」


 お互いが武器を構える。俺が槍で相手は薙刀だリーチの差がほとんどないから武器をより活かせた方が勝つ。ジリジリと距離を詰め間合いを測る……。


 先に動いたのは僧兵だった。頭上に構えた薙刀を勢いよく振り抜いた。槍で受ければ折れるかもしれないのでそれを何とか避け攻撃を仕掛ける。


 シュッ!小さく息を吐くのと同時に槍を僧兵に突き出した。

「クッ……マジか……!」


 槍は僧兵の体に命中したものの怯むことなく体の軸を回転させ石突(刃と逆の先端に着いている部品)での強力な一撃をくらった。

「私が一撃もらうとは……想像以上の突きの速さだった。」


「そりゃどうも!そちらさんこそ大した度胸だ……槍の一撃をくらって怯まないどころか反撃してくるなんて……。」


「ふむ……強者がいるというのはどうやら嘘ではなさそうだ。どれ貴様の城主に会いに行こうではないか。」


 この会話の後僧兵を城に招き一日を終えた。


 

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