心が病んでしまった主人公の麻衣。原因は両親の不仲にありました。麻衣目線で語られる苦しさや切なさに、こちらも感情移入してしまいます。やがて彼女はネットの世界に溺れていきますが、最後にある“やさしいウソ”に救われます。誰かひとりでいい。寄り添ってくれる人がいれば前を向けるんだと思いました。彼女がこれから幸せを掴んでくれることを願わずにはいられません。