Page.17 「救済、非難、そして決意。」

冒険15日目、トレス滞在2日目


「さぁ、なにかありましたがこの三匹をだれか買いたいものはいるかな?」

「やめて・・・。」

「誰か・・・・。」

「助けて・・・。」

「奴隷がしゃべるんじゃない!」


またあの狼人(ウルフマン)の子供たちの方へ銃口が向いた。

子どもたちはもう諦めているのか足が動かないのかわからないが動けなかった。


「【白豪炎】!」

「【神鳴巨鳥】!」

「【咲来ハリケーン】!」

「【氷通電】!」

「お前らは!ぐわ!」


子どもたちに銃を向けたやつなどその辺にいたやつは吹き飛ばされた。


「大丈夫か!?けがはないか?」

「え・・・。うん・・・。」

「それはよかったわ。今すぐ逃げるわよ!タイカ!ビーナ!リヒン!」

『おう!』

「まって!パパが!」

「おい!そこの犯罪者!こんなことをして許されると思うのか!?」

「あ!?お前の行動の方がおかしいだろうが!?」

「ふはは!この状況を見てみろ!お前ら犯罪者も、そこの獣人もここには求められてもないんだぞ!」


周りを見ると住民たちは冷たい目を向けていた。


「領主様!犯罪者たちよりもそこの獣人についてだが!今すぐ殺させてくれ!」

「俺らの町は獣人たちに壊されたんだ!」

「出ていけ!獣人も犯罪者も!」

「ほらな!?お前らは・・・。この国にいらねえんだよ!」


子どもたちは悲しい顔をしていた。


「リヒン、どうする!?こいつらぶっ倒すか?」

「あぁ。」

「お前ら!3人とも目をつむって耳をふさげ!タイカ、ビーナ手伝ってくれ!エノ、子供たちを守っておいてくれ。特に耳を!」

「わかった!俺はそこの玉葱頭をやる!」

「そうだな!そしたら俺はじゃが芋みたいなごつごつをやるぞ!」

「3人ともこっちへ来て!リヒンの言うとおりにして!」

『うん・・・。』


子どもたちが目をつむって耳をふさぎ、エノが3人を覆った瞬間に俺らは技を放った。


「【白豪炎】!」

「【神鳴巨鳥】!」

「【氷通電】!」

『ぐは!』


「ぐ・・・。オレズノートといったか!?」

「それがなんだ?」

「なぜこんなことをした?あいつらのそばにいる男がお前らを売ったんだぞ?!」

「知らねえよ。こんなバカげた国にいたらそうなるに決まってるだろ。」

「この国での普通というのはこういうことだ。獣人がいてはいけないんだよ!」

「そうか・・・。」

「ははは。何も言えなくなってしまったな?そこの剣士よ!なぜこんなことをする!お前らはこの国を壊しに来たのか!?」

「そこのお前もだ!こんな奴についてきていいのか?お前らはなぜ街を壊す?」

「・・・。」

「3人もいて無言とは情けない奴だ!」


「「「じゃあ、俺らはお前らをぶっ倒してあいつらを連れていく!」」」


それからこいつらとの戦いが始まった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る