Page.9 「開票、解答、そして納得。」
冒険11日目。イブ滞在4日目。
選挙発表の日。
「さすがだな、さすがに結構人がいて前の方は見えないか・・・。」
「でもだれか上がってきたよ?」
「さて、民衆の皆様!待ちに待った選挙だがあなたの一票がこの海上都市の未来が決めてると言ってもいい。とくと開票結果をご覧あれ。」
開票が始まり、言われていた通り圧勝したのは貴族側だった。
「ありがとう、そして、、、ドルトスよ、いたらここへ上がりなさい。」
「ドルトスってあの受付嬢の方よね?」
「あぁ、出てきた。」
「お返事を聞かせてもらえるかな?もちろん我々はお前のことを受け入れるぞ?」
「はい、お返事いたします・・・。私、ドルトスはあなたの家にはいかない!」
バン!
「う!」
そこで、当選した貴族がドルトスに撃たれた。
「や・・・。やったぞ!やりました!お父様!お母様!」
ドルトスは返り血を浴びながらも笑っていた。
民衆は逃げ、軍らしき人々が彼女を囲んでいた。
「何してんだ?ドルトス?」
「あら?面白いものを見せたつもりだけど?お気に召さなかった?」
「ちっとも面白くなかった。」
「なに?説教でもする気?私は復讐を果たしたからもういいのよ。」
「そうか。」
それから彼女は、軍に捕縛されて連れていかれた。
「衝撃的なの見ちゃったわね・・・。」
「そうだな。」
「あの・・・。あなたたちはドルトスの知り合いか?」
そこには男性が立っていた。
「あぁ、知り合いというか、客だな。」
「そうか・・・。あんたらに頼みがある。」
「頼み?」
「あぁ、俺はドルトスの弟のオウド・ビーナだ。」
「オレズノート・リヒンだ。」
「リヒン。彼女を、姉を助けてやってくれないか?」
「なぜだ?俺はドルトスを助ける目的がない。」
「それに、あいつは人を殺めたんだぞ?犯罪者に加担しろって言ってるようなもんじゃないのか?」
「待って。二人とも。ビーナさん、聞かせてくれるかしら?なぜ、私たちがあなたのお姉さんを助けなきゃいけないのかを。」
「姉は、そんなことをするようなあんな顔をするような女性ではないんだ。だが、あいつに対しては例外だった。」
「例外?」
「俺らの両親はあいつに殺されたんだ。」
話を聞いたところ、数年前、この国はドルトスたちの親が統治していたらしい。
ドルトスとビーナが両親の結婚記念日のお祝いを買いに行く途中にクーデターが発生し、誘拐をされてしまった。
両親の首を差し出すか、身代金として500億払うか、2人を奴隷にするかで迫られた際、両親は自分らの首を差し出したという。それから誘拐犯らが国を統治していた。ビーナたちは身を隠しながら暮らしていた。
数か月前ドルトスは、貴族と結婚させられそうになってしまったという。
「最初から言えよ。」
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