第23話

「あのこれは……」



 目の前に出された紙に驚いて目を見開く。



「見ての通り契約書ですよ。読んでみてください」



 中身を読んで驚いて紙を落としてしまう。



「ごっ……ごめんなさい」




「そんな、驚くような事は書いたつもりはないんですけど、無理があれば書き換えますので言ってください」




 こんなに私に良い条件ばかりの内容……どうして……。



 

「!? あの……最後のこの恋人関係と言うのは……」




「俺は、この際ハッキリ言いますけど小鳥ちゃんに好意を持たれたいだけなんです。別に友達とか仲のいい人になりたい訳ではないんで、そこは理解していてください」




「なッ/////」




 どうしてそう恥ずかしいことを、サラッと……。




 その瞳で見つめられると心臓の鼓動がドクンドクンっとだんだん迫ってくるように激しく動き出す。





「バイト先、本当は今すぐにでも辞めて欲しいんですけどね。それで、どうですか提示した契約書の内容は」




「私にとっての得ばかりですよね……この内容。正直今すぐ信じられませんし、今まで受けてきたお店での積み上げてきた関係を崩して一から始めようとは思ってない……んで」




 私がこんなこと言っていい立場なのだろうか……。



「そうですか、あまり気乗りしないみたいですね」

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