第22話
「もう、部屋入っていいですか......貴方も私も暇じゃないでしょう」
一般人相手ならこんな話を展開する前に、暴力を最低限奮って、警察呼んでってするけれど。
この男にはその全てが通用しない。
だって、日本のみならず、アジアを戦力として巻き込む程の力を持った裏社会を牛耳る睦月組32代目若頭......睦月 宗介だから。
暴力を奮ったら逆に殺られるし、警察を呼んだら下手したらこっちが捕まる可能性の方が高い。
「麦ちゃんとこうやって話すの本当に久しぶりだなぁ......楽しいよ」
「悪いですけど、こっちは全く楽しくないです......忘れていた嫌な事まで思い出しますし......本当に最悪です......」
「こんなにもさ麦ちゃんの事を思ってるのにね......」
「あの、この際なんでハッキリ言った方が良いですよね......貴方の事人間としてのクズ......人として無理ですから、あと許すも許さないも勝手にして下さい。私は私の人生を大切な人達と関わりあって作っていくつもりですから」
「本気で言ってるの、それ」
「この期に及んで、わざわざ嘘言わないですよ......逆に面倒ですから」
「へぇ......そう。ならさ、俺の事、敵に回した方が面倒って事ちゃんと思い知らせてあげるよ、明日にでも。じゃあね、今日のところは帰ってあげるよ」
「な゛ッ......待ってください」
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