第68話 無傷で危機を脱する

 左右から二匹のフレイム・ワイバーンが、地面スレスレを高速で飛翔し、炎のブレスを放つ。


 中間地点で二つのブレスが衝突し、大きな火柱が立ち昇る。直前に大きく飛び退いていた俺は、火傷を負わずに済んだ。


 二匹のフレイム・ワイバーンは上空へ飛翔し、周囲に大量の火球を生成すると、俺目掛けて一斉に放つ。


 弾丸のように降り注ぐ火球の雨の中を、高速回避と短剣で防御しながら駆け抜け、二匹のフレイム・ワイバーンの真下に移動すると、地面に手をつく。


 「ロック・ピラー」


 地形を利用し、岩製の円柱を生成する。勢いよく上空へ伸びる柱を足場に、跳躍して【隠密】で姿を消す。


 初戦は【気配隠蔽】や【魔力隠蔽】のレベルが低く、俺の居場所を感知されてしまったが、今回はそうはならない。


 フレイム・ワイバーンを討伐して、【気配隠蔽】と【魔力隠蔽】のレベルが上がったため、コイツらは俺の居場所が分からない。


 他にも、【異臭感知】や【異音感知】も所持しているが、【隠密】のレベルが同等に高いため、役に立っていない様子だ。


 そのまま首を斬り落とし、一匹目の討伐を終える。


 『魔力が36UPしました』


 『筋力が29UPしました』


 『頑丈が51UPしました』


 『敏捷が33UPしました』


 『知力が36UPしました』


 『精神が58UPしました』


 『器用が32UPしました』


 『幸運が40UPしました』


 『【遠視】Lv.8にUPしました』


 『【威圧】Lv.8にUPしました』


 『【異臭感知】Lv.8にUPしました』


 二匹目に意識を向けた時、何故か身体を動かせなかった。視線を向けると、地面から炎の鎖が伸びてきて、俺の手首と足首を拘束していた。


 高い精神値と【火魔法耐性】のおかげで熱さは感じないが、振り解くには少し時間がかかりそうだ。


 そう思っていると、フレイム・ワイバーンは高度を上げ一度大きく羽ばたくと、俺に狙いを定め急降下する。


 まるで隕石のように迫るフレイム・ワイバーンを見据え、俺は覚悟を決める。


 【身体強化】を発動し能力値を強化、【息吹】で大きく息を吐き筋肉を硬化、【気功法】で体内の気を巡らせ、さらに肉体を強靭にする。


 あとは、【打撃耐性】が俺を守ってくれるだろう。


 覚悟を決めて、フレイム・ワイバーンを真正面から受け止めると、轟音とともに地面に巨大なクレーターが刻まれた。


 「ふぅ、なんともなくて安心したぜ」


 無傷で危機を脱した俺は、フレイム・ワイバーンの大きな口を掴んで跳躍し、勢いよく地面に叩きつける。


 痛みに悶えている隙に首を斬り落とし、二匹目の討伐を終えた。


 「収納」


 見た目と異なる容量のマジック・ポーチにフレイム・ワイバーンの死体を収納し、移動を再開する。


 向こうの上空には、まだまだフレイム・ワイバーンが飛翔している。スタンピード防止のために間引くことは重要だが、討伐しすぎても売却に困ってしまう。


 俺の場合はマジック・ポーチがあるから、素材の劣化は気にしなくてもいいけど、不必要に容量を減らす必要はない。


 ボス戦もあるので、道中はあまり討伐しないでおこう━━━と思ったが、フレイム・ワイバーンは俺の都合などお構いなく、獲物を喰らおうと何度も襲いかかってきた。


 〜

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 『Lv.54にUPしました』


 『魔力が36UPしました』


 『筋力が29UPしました』


 『頑丈が51UPしました』


 『敏捷が33UPしました』


 『知力が36UPしました』


 『精神が58UPしました』


 『器用が32UPしました』


 『幸運が40UPしました』


 『【火魔法】Lv.9にUPしました』


 『【気配感知】Lv.9にUPしました』


 『【魔力感知】Lv.9にUPしました』


 『【火魔法強化】Lv.9にUPしました』


 『【打撃耐性】Lv.9にUPしました』


 『【斬撃耐性】Lv.9にUPしました』


 『【刺突耐性】Lv.9にUPしました』


 『【火魔法耐性】Lv.9にUPしました』


 『【水魔法耐性】Lv.9にUPしました』


 『【土魔法耐性】Lv.9にUPしました』


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