第11話
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お嬢様は、どこへ行っても人気があらせられる。
いつもそう。お嬢様を校門前で待っていると、ご友人に囲まれていつもいらっしゃる。
もう引き継ぎをしてしまったが生徒会長まで勤めていて、文武両道。
"橘"の名を背負っても申し分ない。
だから引く手数多なのだが、旦那様がお選びになったのは"小田原"。
もちろん橘の相手として申し分ない。
お嬢様は昔から"橘家の令嬢"と言うことを分かっていたのか、聞き分けが良い・・・と言うか我が儘を言わなかった。
どうしてだろうか。それが、旦那様も、奥様も、圭祐様も、そして僕も悲しかった。
もっと、子供特有の我が儘を言ってほしかった。
婚約の事だって、結婚の事だって、"嫌だ"と、"したくない"と言ってくだされば・・・。
無いことにはできないかもしれないが少なくとももう少し時期を見ることが出来たかもしれない。
その時間に、"青春"はできるはずだ。
旦那様だって、そうお考えだった。
だけど本人が、・・・お嬢様が頷かれてしまわれたら何もすることができない。
・・・そんなの、僕が望んでいるだけか。
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