第20話

スクラップブックを見返しながら、信一との事を思い出して浸っていると、いつのまにか日が傾きだしていた。




私は、慌てて家の掃除をして、夕飯と明日帰って来る、彼の為に手の込んだ料理をしようと、駅前のスーパーへ買い物に出かけた。




二人で住んでいる町は、大きくはないけど、駅前には商店街もあるし、スーパーも近くにあるので、結構便利な立地条件な町だった。




私は、身体がだるいのもあって、駅前の商店街じゃなく、家から近いスーパーへと買い物に行った。




スーパーに入って、私は、後悔した。

食料品の所にある惣菜や生鮮品の匂いに、胸やけに近い気分の悪さが襲ってきた。





それでも何とか頑張って、必要な食料品を購入して、走って店を出た。





買い物から帰ってきた私は、スーパーの袋から買ってきた食料を冷蔵庫に入れるのも億劫なぐらい身体がだるかった。







でも私は、食料を冷蔵庫に入れて、自分の鞄に入れてある手帳を取り出した。






私は、手帳のカレンダーに書き込まれている赤い丸印を探した。

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