第7話

「ぇ、うん、はい?もっかいお願いします」

「内藤が俺の彼女役になればええやん」

「うん、は???」


なんでそうなんねんあたおかなんか自分(急な関西弁)。

部長、モテ過ぎてついにおかしくなったんかな??


「さっきの子やって、“彼女がいたら諦めてたかもしれない”って言うとったやん!てことは、彼女がいたら諦めてくれるやろ!」

「んなわけないでしょう!?そもそも、私なんかが付き合ったってどうせ変な噂流されるだけですよ!!」

「変な噂が流れたら余計告白される回数が減るから、結果的にはええやん!」


そう、キラキラした瞳でこちらを見つめてくる部長。

え、もしかして部長って意外と天然???嘘だろおい。


「てか、そもそもなんで私なんですか?」

「やって、内藤は他の女性と態度ちゃうんやもん。媚び売ったりせんし」

「はぁ……」


そりゃ私の好きな人は一生ライト君だけなので!!!!!!

そもそも、逆に言うと私以外は媚び売ってくるんかーい。


「……断ったら、内藤が人の告白盗み聞きしたーって誰かに話してやろうかなーあーどうしよっかなー(棒)」


こっ‥…こいつっッッッ(失礼)。

人質(?)をとって脅迫してくるだとっっ!?!?

え、待ってマジでそれは私の社会人人生が終わる。

部長は信頼度くっっっそ高いから信ぴょう性高いし、なにより部長の話って時点で噂になると思う。部長あんまり飲み会とか行かないから仕事場でしか話すチャンスないわけだし。


だって、なぜか自分の仕事が終わると光の速度で帰っちゃうんだよね、1秒で地球七週半の速度で帰るんだよ???(大嘘)


「それだけはっっっ………!!」

「そしたら、彼女役してや!別にええやろ、減るもんじゃないんやし」

「ゔっ………!!」


どうしよ……でも、受けるしかないよね……。(絶望)


「ゎかり、ました……ゃります、から……!!」

「ほんま?ありがとーな、内藤!!」

「どーも……」


……最悪だ。きっと前世は悪魔だよこいつ。

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