第4話
昼休み、図書室で時間を潰そうと思ったが思わぬアクシデントに見舞われた私は仕方なく教室に戻る。
「っ、む、
教室に入ろうとするが、それより先にがしりと誰かに腕を掴まれ、そのままずるずると近くの踊り場へと引きずり込まれた。
「夏樹じゃん。どうしたの。そんなに泣いて」
「う”、うう…!」
ボロボロと涙を流す少女は
クラスメイトの女子で、私の幼馴染だ。
夏樹は巻いた髪を振り乱しながら私にしな垂れかかる。
「き、聞いてよ!!!彼氏が浮気してた!!」
「……あー…」
夏樹の言葉に私は苦笑いする。夏樹の彼氏は一部で有名だった。良い意味ではなく、悪い意味で
顔はいいのだが、女好きで、一年生の時から時折女性トラブルを起こすような生徒
二年に上がってすぐに夏樹と付き合いだしたのだが、どうやら一か月ちょっとしか持たなかったらしい。
随分と化けの皮が剥がれるのが早い。
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