第3話

私達は先輩方に会いにオフィスに向かう。

私達はピリッとした新品スーツを着込んでいて、会社内では明らかに新入社員と判る。

廊下ですれ違う、雰囲気のある社員たち。

廊下には自社のポスターが壁に貼られ、大きな鉢植え観葉植物が端っこに見える。


すれ違い様に先輩社員たちは一瞥し、私達に会釈をしてくる。それに私達も会釈を返す。


凄いっ!

オフィスって感じっ!


チャラケていた大島くんもいつもの表情じゃなく真剣だ。さっちゃんは顔が引き吊ってる。


栗林くんは…


私は栗林くんの顔をチラッと見た。


凜とした顔だ…。

カッコいい…。


大島くんも栗林くんも、世間で言うイケ面て言うんだろう!


たぶん…


二人ともスタイル良いし、大島くんは少し背が低いけど栗林くんは180㎝くらいあるんじゃないかな…。

髪型も二人とも似ている…。短すぎず長すぎず…韓国俳優みたいな感じ…

でも、よん様じゃない…


爽やかな整髪剤の匂いがいつも二人からしてくる…。


この二人は新入社員の女子からは人気が高かった。


ライバルは多い…。


でもライバル多いと面倒臭いのよね…。

男の取り合いって…ねぇ…。


むしろ、奪われあいたいっ!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る